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蓋で灯台up

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花の名前/蓋の模様/灯台の形

サイトの名前/SCCな

蓋で灯台

 リタイア直前に車を買い替えて,慣らし運転を兼ねてお伊勢参りに行った時のことです。年末のお伊勢参りを終えて,志摩の方に足を延ばした時,ふと足元を見るとメンテナンスホール(マンホール)の蓋に灯台が描かれていました。旅行ガイドを見ると安乗埼灯台というらしい,どうやら見学できるようだということで,「あんじょうざき?」「『喜びも悲しみも幾年月』に出てくる灯台だって」とか言いながら,灯台というものを初めて訪問したのでした。これをきっかけに,当時かじり始めていたメンテナンスホール(マンホール)の蓋とともに灯台の世界の泥沼にずぶずぶとはまり込んで今日に至っています。あれから何年たったやら,どちらの世界もずいぶんと様変わりし,このサイトも「蓋か灯台」というメニューだったりしたのですが,ここで一旦原点に立ち返り(うそ),「蓋で灯台」を整理してみたいと思います。なお,このページはたんに頭の整理のためにこれまでの記録から「蓋で灯台」(「蓋が灯台」「蓋に灯台」「蓋も灯台」「蓋な灯台」……)を拾い出してみただけで,すべての写真は再掲で詳細は元の「蓋の模様」「灯台の形」に譲ります。

【0012葛登支岬灯台・北斗市(旧上磯郡上磯町)】北斗市(旧上磯郡上磯町)の蓋に【0012】葛登支岬灯台に描かれているのですが,どう見ても主役はサケなのが残念。最近北斗市は調子に乗って,新しい市の新幹線の蓋ほか,旧上磯町の2種のデザイン蓋のカラー版を設置したそうですが,どう見ても新幹線バブルに浮かれて舞い上がったとしか思えません。隣の木古内町が駅前に一杯カラー蓋を作ったのに刺激されたんでしょう。まあ,妙なキャラクタ蓋を作るよりはましですが。

【0088チキウ岬灯台・室蘭市】室蘭市のメインの蓋は【0088】チキウ岬灯台です。写真が両方イマイチですが,「蓋で灯台」の中で一番好きかもしれません。にもかかわらず室蘭市のマンホールカードはメンテナンスホールをアピールするためのカードではなくカードのためにわざわざ新作されたメンテ蓋が使われていてがっかりです。こんな素晴らしいデザインの蓋があるのだから,室蘭市は早く目覚めて,この蓋でカードを作るべきです。今度訪問した時は蓋のような角度から灯台を狙ってみよう。

【0411紋別港北副防波堤灯台(?)・紋別市】紋別市にはデザイン蓋がたくさんあって,そのうちの3つに灯台が描かれています。上右の写真は,元は赤灯台だったらしいのですが私どもの訪問時には白灯台となっており,その後写真を撮り直そうと再訪したらすっかり塗装が落ちて黒灯台になっていました。下左の放射状に並んでいるのは灯台ではなく舵輪で,アザラシ(トッカリ)の左肩にあるのがどうも灯台らしい(下右からの類推)。下右はこの中では一番明瞭に赤灯台の姿をしています。いずれも灯台はお添え物でざっくりとしか描かれていないのですが,灯室の感じと赤灯台ということから,【0411】紋別港北副防波堤灯台と推測されます。灯台的には残念な蓋たちですが,これなどはまだましな方,もっとざっくり,もっと似ても似つかないものがたくさんあります。

【0427北見神威岬灯台・枝幸郡枝幸町】【0427】北見神威岬灯台枝幸町側からはこんなに良く見えないはず(形も似ていない)ですが,ずいぶんと誇らしげに描かれています。しかも地図を見ると枝幸町の境界を越えて浜頓別町に位置していると思われますが,なぜか現地の看板をはじめほとんどの資料には枝幸町と書いてあるので,ここは大勢に従って枝幸町ということにしておきましょうか。

【0558留萌灯台・留萌市】留萌市の蓋にはずいぶん立派な灯台が描かれていて,【0558】留萌灯台以外にあり得ないのだけれど,どうも姿かたちはあまり似ていません。バルコニーをもう少し大きく,そして本体のシマシマがほしいところです。

【1504平館灯台・東津軽郡外ヶ浜町(旧平舘村)】現在の【1504】平館灯台は2代目ですが,旧東津軽郡平舘村の蓋に描かれているのはやぐら形の初代平館灯台です。妙なデフォルメをせず灯台をメインにして,村の花(ハマナス)や村の木(クロマツ),村の鳥(ウミネコ)なども控えめながら写実的に描かれている点で,「蓋で灯台」の中ではけっこう上位にランクするのではないかと思っています。気がつくかどうかわかりませんが,旧村名は平「舘」,灯台は平「館」灯台です。

【野辺地港常夜灯・上北郡野辺地町】上北郡野辺地町の蓋に描かれているのは1827(文政10)年に建造された野辺地港常夜灯で,いまでも野辺地港の常夜燈公園に移設保存されて,地元の人たちに愛されているようです。

【1544陸奥弁天島灯台・むつ市(下北郡脇野沢村)】むつ市(下北郡脇野沢村)の蓋には下北の野生動物が大きく描かれていますが,そのバックは弁天島(鯛島)で,【1544】陸奥弁天島灯台もしっかりと描かれています。

【1601尻屋埼灯台・下北郡東通村(砂子又・桑原・里地区)】【1601】尻屋埼灯台が描かれているのは下北郡東通村(砂子又・桑原・里地区)の特環蓋で尻屋地区の漁集排蓋には灯台は入っていません。なんのこっちゃ。県無形民俗文化財の能舞がメインなので,わが国で指折り数えるほどのこの灯台の魅力があまり伝わってきません。

【1414入道埼灯台・男鹿市】男鹿市北浦地区の漁集排蓋です。荒磯の沖から【1414】入道埼灯台を見るとこんな感じになるのでしょうか。地元の人々にとって灯台より「入道崎」そのものが自慢のようです。

【1390金浦港灯台(ではない)・にかほ市】にかほ市内にこんな立派な灯台はありません。市内で一番大きいのは【1390】金浦港灯台ですが,あまりにフォルムが違いすぎます。改築は昭和30年3月ですが,初代の金浦灯台はこんな形をしていたんでしょうか? それとも「画像はイメージです」? 上掲の尻屋埼灯台にしろ入道埼灯台にしろ現実には国内で何番目という大きな灯台があるところでは,おまけとしてしか蓋に描かれていないのに,現実には存在しない灯台が立派に描かれているのが蓋の世界の不思議です。

【旧(初代)酒田灯台・酒田市】酒田市にはたくさんのデザイン蓋,カラー蓋がありますがそのうちの一つに初代の酒田灯台が描かれています。

【1373加茂港西内防波堤灯台・鶴岡市(加茂地区)】鶴岡市には【1373】加茂港西内防波堤灯台を描いた蓋があって,マンホールカードにもなっており,このたびようやく撮影することができました。西内防波堤灯台はすでに廃止になっていますが,マンホールカードにも「加茂港の『石積み岸壁』,そして港にたたずむ『灯台』」と謳われている通り,その歴史的価値が高いので,石積み岸壁と合わせ保存されているそうです。灯台の写真も撮り直すことができました(灯器がなくて寂しいけど)。

【1367波渡埼灯台・鶴岡市(小堅地区)】同じ鶴岡市の小堅地区に新しい浄化センターができ,【1367】波渡埼灯台を描いた蓋が新設されました。訪問の機会を得て上記加茂港と合わせ撮影することができました。

【1801塩屋埼灯台・いわき市】いわき市の蓋はカゴメ群れ飛ぶ塩屋の岬と【1801】塩屋埼灯台ですが,カラー蓋に夕焼けバージョンもあるので並べておきます。おさまりが悪いので,灯台の写真も2枚にしました。

【1869犬吠埼灯台・銚子市】銚子市はわが国でも一,二を争う【1869】犬吠埼灯台よりもイワシの方が大事らしく,カラー蓋ではかろうじて灯台が判別できるものの,一般に敷設されている無彩色版では何が描かれているか,ほとんど判別できません。

【1874飯岡灯台・旭市(旧海上郡飯岡町)】【1874飯岡灯台がずいぶん立派に描かれている旭市(旧海上郡飯岡町)の蓋です。灯台へ続く坂道にいくつか敷設されています。

【1874飯岡灯台・旭市】飯岡町が合併された旭市の蓋の端っこにも小さい灯台が描かれていて,ひところは犬吠埼灯台とか書かれたサイトもあったのですが,刑部岬の【1874】飯岡灯台ということで決着がついたようです。日本のドーバーとか言われる崖と灯台の比率がおかしいですけどね。

【2116横浜外防波堤南灯台・横浜市(港湾局)】横浜市港湾局の蓋に描かれているのは【2116】横浜外防波堤南灯台と貨物船,カモメです。この灯台はすでに廃止になっていますが,しばらくは保存されるようです。

【2030観音埼灯台・横須賀市】日本の洋式灯台第1号でいわば近代灯台史の原点ともいうべき【2030】観音埼灯台ですが,横須賀市のメンテナンスホール(マンホール)になると,こんなにささやかです。帆船のへさきに伸びた帆柱(バウスプリットというそうです)と畳んだ帆布が羽根のようで風車みたいに見えてしまいます。

【1325佐渡大埼灯台・佐渡市(旧佐渡郡相川町)】佐渡市(旧佐渡郡相川町)の蓋に描かれているのは「尖閣湾揚島遊園」一帯の景勝地で,遊覧船の先に【1325】佐渡大埼灯台が見えています。灯台を見るだけなのに入場料を取られるのが間尺に合わず,入場しなかったのですが,再訪する機会があったら素直に入場料を払って,灯台以外の水族館やら映画のロケ地やらの施設も見学いたしましょう。

【1301鳥ヶ首岬灯台・上越市(旧西頸城郡名立町)】上越市(旧西頸城郡名立町)の蓋には【1301鳥ヶ首岬灯台と夕日が描かれています。最近カラー蓋が設置されたとか,再訪せねば。

【1123禄剛埼灯台・珠洲市】珠洲市の蓋に描かれているのは巨大な2等レンズが収められた【1123】禄剛埼灯台と軍艦島(見附島)。

【1047立石岬灯台・敦賀市】マンホールカードによると【1047】立石岬灯台と気比の松原,カモメのデザインだということですが,海に向かって立石岬灯台は気比の松原の左側,もちろん岬のずっと先で松原からは見えはしませんが,それにしてもこの蓋のデザインは位置概念がむちゃくちゃです。そして,敦賀市の市章が「角の上部は敦賀港最初の文明施設としての灯台を具現し」(市のHP)ているということを,海保の「海を照らして150年」(p114)で知りました。

【2434門脇埼灯台・伊東市】【2434】門脇埼灯台はおむすび型の断面をしたユニークなフォルムで展望台まで自由に登れるのですが,展望がそれほど素晴らしいわけではありません。伊東市の3種のデザイン蓋のカラー版が最近敷設されました。

【2448石廊埼灯台・賀茂郡南伊豆町(入間地区)】伊豆半島の南端,南伊豆町には集落ごとに素晴らしいデザイン蓋がありますが,入間地区の蓋も【2448】石廊埼灯台を大きく描いていて,デザインも実物をきちんと踏まえたのもので,大変素晴らしいとおもいます。

【2499掛塚灯台・磐田市(旧磐田郡竜洋町)】【2499】掛塚灯台は塚山に立つユニークなフォルムの灯台ですが,磐田市(旧磐田郡竜洋町)の蓋を見るとどうもそれらしく見えません。ちょっと残念です。

【住吉燈台・大垣市】住吉燈台は1840(天保11)年に建造された川灯台ですが,大垣市市内にはこれをモチーフにしたカラー蓋があちこちに設置されていて,今でも市民に愛されていることが分かります。

【2632野間埼灯台・知多郡美浜町】知多郡美浜町にはもう一つ別の【2632】野間埼灯台を描いた蓋があって,そちらはカラー版もあるのですが,未撮影です。ここに掲げた蓋は灯台が大きく描かれているのだけれど,どうも形が似ていない……

【2769安乗埼灯台・志摩市(旧志摩郡阿児町)】冒頭にも記した通り【2769】安乗埼灯台を描いた志摩市(旧志摩郡阿児町)の蓋は私の「蓋と灯台」の原点です。


【旧堺灯台・堺市】堺市には【2632】旧堺灯台を描いた蓋が2種類あって,どちらもふつうの無彩色だけでなく,フルカラーだったり単色彩色だったりのものも多数あります。町中,どこを歩いていても旧堺灯台への敬意と愛情が溢れているように感じました。室蘭市のチキウ岬灯台の蓋と並んでお気に入りです。

【0998経ヶ岬灯台・京丹後市(旧竹野郡丹後町)】【0998】経ヶ岬灯台がリアルに描かれた京丹後市(旧竹野郡丹後町)の蓋です。このカラー蓋は展示蓋で実敷設はないのですが,この蓋を展示している京丹後市丹後庁舎(旧丹後町役場)は灯台そっくりの灯塔を持つ庁舎でした。

【0963余部埼灯台・美方郡香美町(旧城崎郡香住町)】余部鉄橋で有名な旧城崎郡香住町ですが,町中【0963】余部埼灯台を強くリスペクトしていて,蓋に描かれたその姿も,一目で余部埼灯台と分かる姿をしています。何となく灯台のようなものを描いてみたというような他の自治体とは一線を画するものです。そのわりに,名物の香住ガニ=ベニズワイガニはヤドカリにしか見えない,ユーモラスなものです。

【大多府燈籠堂・備前市(旧和気郡日生町)】旧和気郡日生町のメンテナンスホール(マンホール)のデザインはとてもっごちゃごちゃしているのですが,その一部に大多府燈籠堂が描かれているもよう。

【0934長尾鼻灯台・鳥取市(旧気高郡青谷町)】旧気高郡青谷町のカラー蓋は鳥取市役所青谷町総合支所にあった展示蓋で実施蓋はないようです。【0934】長尾鼻灯台の姿が割合リアルに描かれています。「AOYA」と叫んでいるのが素敵です。

【0925赤碕港沖防波堤灯台(ではない?)・東伯郡琴浦町(旧東伯郡赤碕町)】旧東伯郡赤碕町には赤碕港という港があってそこには【0925】赤碕港沖防波堤灯台という赤灯台があるのだけれど,そして赤碕町の展示蓋やマンホールカードには左端の灯台が赤く描かれているのだけれど,マンホールカードの説明には「海の安全を守る『灯台』」としか書かれていないので,特定の灯台をモデルにしたものではなく「イメージとしての灯台」を描いたものかもしれません。

【0848美保関灯台・松江市(旧八束郡美保関町美保関地区)】旧八束郡美保関町には地区ごとに異なったデザイン蓋があるのですが,美保関地区の漁集排(漁業集落排水)のデザインは【0848】美保関灯台で石造灯台がいい感じに描かれています。

【0821出雲日御碕灯台・出雲市(旧簸川郡大社町)】旧簸川郡大社町の蓋はもちろん日本一の大灯台,【0821出雲日御碕灯台。カラー蓋が展示されていた観光案内所は2019年4月に日御碕ビジターセンターとして生まれ変わり,ここでマンホールカードも配布しているという情報が入りました。掲げたカラー蓋はこのセンターに展示されているだけで,実施蓋はないようです。

【3101足摺岬灯台・土佐清水市】土佐清水市には公共下水道や集落排水などは未整備ですが,こんな素敵な上水用の蓋がありました。市内には防波堤灯台を除いても立派な灯台が6基もあるのですが,やはりこれは【3101】足摺岬灯台で間違いないと思います。

【6209大碆鼻灯台・平戸市(旧北松浦郡生月町)】旧北松浦郡生月町の蓋には【6209】大碆鼻灯台が大きく描かれているのですが,あまり実物に似ていないような気がします。

【6102対馬瀬鼻灯台・佐世保市(旧北松浦郡宇久町)】未訪問につき,灯台もメンテナンスホール(マンホール)も未撮影。せめて宇久島を訪れてからこのページを纏めたかったのですが,いつ訪問できるか,見当がつかなくなりました。

【6710都井岬灯台・串間市(平地区)】串間市平地区には【6710】都井岬灯台が描かれていますが,九州を代表する灯台が,これではあまりにかわいそうですね。蓋の方は,灯台部分を拡大しようかと思ったのですが,これでどこに灯台が描かれているか分かるでしょうか。

【6701佐多岬灯台・肝属郡南大隅町(旧佐多町)】南大隅町(旧肝属郡佐多町)の蓋には【6701】佐多岬灯台が描かれていますが,灯台の形はあまり似ていません。デザインするとき何を参考にしているんでしょう。

【7169平安名埼灯台・宮古島市(旧宮古郡城辺(ぐすくべ)町)】旧宮古郡城辺町には【7169】平安名埼灯台が描かれていると安心していたのですが,今回,灯台のアップと共に東平安名岬自体も描かれていて,その先端に小さく灯台が描かれていることに気が付きました。一つの蓋に同じものが二つ描かれている極めて珍しい例です。

【7252西埼灯台・八重山郡与那国町(祖納地区・比川地区)】八重山郡与那国町には三つの農集排の蓋がありますが,そのうち祖納地区と比川地区は同じデザインです。【7252】西埼灯台が左端に小さく描かれていますが,ほかの要素,カジキ,ヨナグニサン,与那国馬に圧倒されている感じです。


灯台じゃないのに,よく灯台と間違えられるメンテナンスホール(マンホール)がいくつかあるので,念のため,リンクだけ列記しておきます。
白糠郡白糠町 太陽の手という白糠開拓80年のモニュメント
潟上市(旧南秋田郡天王町) 道の駅てんのう内の展望タワー「天王スカイタワー」
静岡市 静岡市役所本館のあおい塔
京丹後市(旧竹野郡網野町) 最北子午線塔
明石市(特に消火栓蓋) 明石天文科学館
ダイドレ株式会社(マーク) 石灯籠を象った同社のブランドマーク(トーロー印)
他にもいろいろあります。よく見れば灯台でないのは一目瞭然なのに,スワ灯台かと飛びついてしまっても,それはそれとして旅の一コマとして記憶に残り,良い思い出になるというものです。