メーカー名が判明(推測)したものを並べてみました。各自治体,用途別の「電」や「汚」などと重複掲載のものもたくさんあります。

2015/04/26

【伊藤鉄工株式会社】伊藤鉄工は鋳物のまち川口に拠点を置く老舗鉄蓋メーカーです。上左は通常の下水の蓋のように鎌倉市梶原の公道にずっとならんで設置されていました。「IGS」のまわりには,「ITo」の文字を並べて円形に配置してあります。デザインもちょっと古めかしいし型番の文字なども入っていないので,かなり古いものかもしれません。上右も中央のロゴは上左のものと同じですが,地紋は,現行のものに近い斜め格子型で下縁に「MANUFACTURED BY ITO-TEKKO」の文字が入っています。下は上右とほぼ同じですが,下縁はに「IGS」だけ。こちらの方が古いものかもしれません。

2013/03/07

2016/08/08

【伊藤鉄工】上左は東京市型のもので「IGS」の部分は上掲のような変形はされていません。上右は太い線と細い線が斜めに入ったパターンで,この地紋が現在多く使われています。下部にも「IGS」と書かれており,これが現行の基本形と思われます。IGSの「雨」やら「汚水」やら用途を示す文字の入ったものは幹線から私道や私有地に引き込まれたところに多く設置されているので,代表として「雨」を下左に掲げます。下右は上掲のものと同じ斜め格子が同じ太さになっていて,下縁に「MANUFACTURED BY. ITOTEKKO.CO」と書かれているので少し古いものかも。メーカー名が分かりやすいものでは最もよく目にするIGS蓋ですが,目にしても写真に撮らない場合が多く,もっと多くのバリエーションがあるのに見逃している可能性は大です。

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2008/03/18

2009/02/14

2015/02/12

【株式会社長谷川鋳工所】上左は東京都内で,上右は山梨県上野原市のコモア四方津地区で採集したもので,長谷川鋳工所の蓋です。阿弥陀クジみたいな模様の縦線が太く,横線が細いのが特徴です。下左は同じ地紋ですが,中央の紋章座が違っています。下右は大型トラックの通りが激しい地区にあったもので,紋章座の部分が外れてしまって中が丸見えになっています。普通の蓋はこんな風になっていないと思うのですが。川口の駅前にある「鋳物のまち」という蓋は,埼玉県川口市のところに収載しました。

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2014/05/23

2012/11/05

2014/05/23

【株式会社オオタケファンドリー】オオタケファンドリー製の蓋は荒い平織りのような模様が特徴で,用途別のところに掲載したように,このパターンで「雨水」や「汚水」,「電気」など各種が提供されているようです。ここでは代表で無印のほか「電気」を再掲します。下左は,1991年「オオタケファンドリー」に社名変更する前の「大嶽鋳工所」時代のもので,いつもは下辺の社名の前に小さく入っている商標が中央に大きく入っています。下右は日本住宅公団の電気蓋で,上記長谷川鋳工所のようなパターンが入っています。
※この会社は2015年2月に倒産し事業を停止したようです。

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2013/01/29

2017/04/17

【日之出水道機器株式会社】このところあらゆる自治体を席巻しつつある日之出水道機器製の日之出ASD型。上左は一切何も情報の入っていないもの,上右は中央に小さく紋章,その下に用途を示す文字(「う」だの「お」だの「ご」だの)が入っている,もっとも多いタイプ,そして下は,上部にメーカー名「HINODE」,下部に用途「おすい」の文字が入ったタイプです。下右はたぶん古い時期のものでしょう,中央に日之出水道機器のロゴマーク,その周囲に,「HINODE」「FCO」の文字が入っていて,地紋は何もなくツルツルです。

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2012/12/27

2020/07/14

【カネソウ株式会社】カネソウのパターンは長谷川鋳工所を90度回転したような,横向き阿弥陀くじみたいなパターンが標準です。ただし縦の短い線は,2本組のものと1本のものが一段ずつ交互になっています。さまざまな用途で見かけるパターンです。下右は新しくできた北海道白老町の「ウポポイ」敷地内にあったもので,型番「MKSY」をメーカーのHPで確認してみると新しい地紋により滑り抵抗の性能を改善した商品のようで,この地紋をよく見かけるようになりました。

2013/04/08

2013/03/02

【小林鋳造株式会社】この会社はカネソウに吸収合併されたとのことで,「KOBAYASHI FOUNDRY」の文字が入っているのは合併以前ということになります。今でも別の小林鋳造という会社はあるのだけれど。
左はちょっと珍しいパターンですが,右は現在のカネソウの標準的なパターンです。

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2008/02/17

2011/10/31

2013/09/17

2013/02/08

【第一機材株式会社】第一機材の標準パターンはオオタケファンドリーのパターンを斜めにして少し押しつぶしたようなデザインです。

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2013/11/27

2013/03/07

【株式会社土井製作所】土井製作所の蓋にはプラスの模様のものと四角の中にクランク状の線が引かれたパターンのものと2種類ありました。このメーカーは電気・通信に強いらしく,電気蓋を多く見かけます。下右の角蓋はCATV用のもので,下部に社名のほかにロゴマークが入っています。

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2013/02/08

2010/03/21

2019/07/07

【ダイドレ株式会社】灯台みたいな消火栓みたいなマークがかわいいダイドレの標準型の地紋で,下辺に「DaIDORTE CO.LTD」と書かれています(なぜかaだけ小文字)。他のメーカー同様このパターンで「汚水」やら「雨水」やら「電気」やら展開しているので,街中でよく目にします。下は,ダイドレに社名変更する前の大阪ドレネージ工業時代のもので,下辺に「OSAKA DRAINAGE INDUSTERIES CO. LTD」と書かれています。下左は用途など書かれていないもの,下右はちょっと小型で「汚水」の文字が入っています。

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2013/05/18

2009/01/17

2013/04/09

【福西鋳物株式会社】福西鋳物のものはカギカッコ模様が多いようで,メーカー名が入っていないものでもこのパターンはよく見かけますが,これらがみんな福西鋳物製かどうかはわかりません。下の二つは,杉綾模様みたいなパターンで,少し古いもののようですが,メーカーのHPに載っていました。商品案内を見ると,いろんなパターンがあるようでした。

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2013/02/23

2013/02/12

【株式会社ニムラ】ニムラの模様はカネソウのものに似ていますが,短い縦棒が皆同じ間隔です。これまで採集したものには型番と大きさが併記されていて,上左が大型の900mm,上右がちょっと小型の450mm,下が基準点で300mmであることが分かります。

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2013/02/22

2013/02/23

2014/04/27

2014/04/27

2020/03/23

【北勢工業株式会社】北勢工業の蓋にはいくつかのパターンがありますが,蜘蛛の巣模様をよく見かけます。3段目左は調布市のデザイン蓋ですが,右下の隅に菱形にHを組み合わせたマークが入っています(この部分を右に拡大)。これは2段目右の方眼模様の電気蓋の上のほうに入っているロゴと同じなので,この調布の蓋は北勢工業製と思われます。4段目左は亀甲模様の横方向に細い切れ目が入っているもので,外周の細い溝の中に小さな字で,「HOKUSEI CAST IRON」「600DD」の文字が入っていました。福島県大内宿で採集しました。右は京都市内で見かけたもので,これもメーカー独自の地紋パターンでしょうか。HPのカタログを見ていたら,「エ」を同心円状に配置したもの,細長い「H」を並べたもの等が載っていたので,これらもHOKUSEIの「H」をデザイン化したメーカー独自のパターンかもしれません。

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2012/04/08

2012/04/08

2013/04/17

【長島鋳物株式会社】上段に掲げたのは調布市の蓋ですが,長島鋳物の商標(エヌイチ,右に拡大)が入っていました。他の自治体の蓋にもエヌイチが入ったものはたくさんあるようです。下左は耐スリップデザインで,これまで「鑢型」と呼んでいたものですが,長島鋳物のデザインであることが分かったので長島ASPS型と呼ぶことにしました。下右も耐スリップ型でHPに「ASPS-Neo」と紹介されているタイプです。

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【一中株式会社】左は一中製の電気蓋でメーカーが新たに開発したパターンではないかと思います。右は小さな基準点のものなのであまりよく分かりませんが,下に掲げたホクキャストのものと似た地紋です。一中の地紋には格子柄やニムラに似た横阿弥陀クジ型のものもあるそうですが,亀甲型に切れ目を入れたような地紋も多いそうです。

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【株式会社ホクキャスト】かつてあったHPが消えている(2018年8月30日現在)のですが,どうしたことでしょう。上の一中の地紋とそっくりです。

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2008/03/18

2015/03/28

2015/06/15

2018/04/21

【株式会社中部コーポレーション】下辺に「CHUBU FOUNDRY」の名前が入っています。中部工機株式会社が平成8年(1996年)に中部コーポレーションと社名変更したのですが,HPに公開されているマンホールカバーの図面には,今でも「CHUBU CORPORATION」ではなく「CHUBU FOUNDRY」の文字が入っています。下左はその基本となる無地の格子模様のもの。下右は同社のカタログで見ると「ハイグリップマンホールカバー」と呼ばれる製品群の一つです。いわゆるASD型の一種といえるでしょうか。

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【株式会社北関東工業】この蓋は長野県の群馬県との県境付近で採集したのですが,北関東工業という名前からして,テリトリーは限られているのでしょうか。「KITAKANTO FOUNDRY」の文字が入っていて,縦が2重線と単線が交互に,横線も2本おきに太い線が入る,ちょっと変った格子柄です。

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2013/04/18

2013/04/09

2020/03/24

2017/04/21

【早川鋳造株式会社】上左のものには「HAYAKAWA FOUNDRY CAST CO LTD」の文字が,上右には「HAYAKAWA FOUNDRY CO」の文字が入っています。ネットで検索すると桑名市にある鋳造会社が見つかったのですが,業界団体の名簿にも見当たらず,すでに廃業されているものと思われます。左のパターンはあまり見かけないものですが,右の矢羽型はよく見るような気がします(気がするだけで写真を探してみても他に見つからなかったのですが)。下左は京都市内で見つけた京阪電鉄の蓋ですが(再掲),蝶番のところに入っているマークに見覚えがあったので,探してみたら永らく不明のところに掲載していたものに同じマークが入っているのが分かり,こちらに移動しました(下右)。これは福山市鞆の浦地区で見つけたものです。

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2012/03/19

【株式会社瀬戸製作所】瀬戸製作所製のもので「FUKUOKA SETO」という文字とロゴマークが入っています。上段はいずれも海上保安庁関係,下は上の二つを足して2で割ったように,「電」の文字と「電気」の文字が入っています。上左は北九州市にある関門海峡海上交通センターの近くで,上右は日南市の鵜戸埼灯台の近くで,下は鹿児島県与論島の茶花港付近で採集しました。

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2012/04/06

【友鉄工業株式会社】友鉄工業製の蓋は西日本にはたくさんあるようで,特に京都や滋賀では多く見かけました。上左は比叡山の境内で,上右は京都府宮津市で,中左は近江八幡市の日牟禮八幡社にて撮影したものでいずれも○友マークが入っています。中右には下縁に「TOMOTETU FOUNDRY CO.」,下には「TOMOTETU CO. LTD」と書かれています。会社のHPを見てみたら,現在はロゴマークも変わっているし,ローマ字表記は「TOMOTETSU」と「S」の入ったスペルになっています。下の電気蓋は四方に細めの止め金具が伸びていて,ちょっと変わった形です。

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【平野鋳工株式会社】左は都内の公園で右は鎌倉市(円覚寺境内)で見かけた蓋ですが,鋳物の町桑名の平野鋳工製です。この細長いHが繋がったような模様はたぶんオリジナルなのだろうと思われますが,「平野パターンの○○蓋」という他メーカーのものもあり,たぶんOEMではないかと思います。

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2014/05/12

【アンデス産業株式会社】アンデス産業のHPを見てみると,製品案内に図面が公開されていて,この矢羽型方の地紋もたくさん載っているのですが,よーく見てみると下辺の「ANDES」という文字のところが,「SEIBU KIZAI CO LTD」になっているものもありました。西部機材の製品用の図面と思われますが,業務提携とかOEMとかでしょうか。両社の関係は分かりませんでした。この矢羽型のパターンは,他社でも使われていて,アンデスのオリジナルではないようです。

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2014/06/17

【株式会社名和鋳造所】左は東置賜郡高畠町,右は寒河江市で見かけたもので,ほかに「排水桝」と書かれたものや「雨水桝」と書かれたものなどがありました。日本グラウンドマンホール工業会など業界団体にその名は見えないのですが,ネットで検索した結果,山形市鋳物町にあるこの会社が見つかったので,多分この会社の製品ではないかと思います。上部に丸とNのロゴ,下部に「NAWA」に続く型番記号が記されています。このほか,高畠町にも同じ地紋の蓋があり,このメーカーのものと思われました。

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【株式会社田中工業】小樽の田中工業製と思われるものを集めてみました。「TANAKA FOUNDRY」と入ったものと「TANAKA INDUSTRY」と入ったものがありますが,別会社とは考えにくいので,前者は有限会社田中鋳工所時代のものかもしれません。上左は北海道ニセコ町にあった小樽建設管理部,上右は稚内市,下は羽幌町の蓋です。

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2014/07/17

【佐藤鋳工株式会社】妹背牛町にある佐藤鋳工の蓋は,デザイン蓋を除いて,四角を十字でつないだ地紋が採用されており,このパターンは佐藤鋳工のオリジナルパターンではないかと思います。上左は北海道稚内土木現業所,上右は北海道の幌延町,下は北海道の豊浦町にあった電気蓋です。

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【沖縄鋳鉄工業株式会社】下辺に「OKINAWA TYUTETSU」の文字が入っています。那覇市のわが国最初のデザイン蓋を作ったことで知られる沖縄鋳鉄工業は沖縄県内の多くのデザイン蓋を作っておられるようですが,社名が入ったものはあまり多くないようです。

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【南濃鋳工株式会社】左はありふれた格子模様の地紋ですが,下部には「NANNŌ FOUNDRY」(Oの上には長音を表すアクセント記号がついています)の文字が入っています。しばらく詳細が分からなかったのですが,あるマニアックなサイトの情報でかつて名古屋にあった「南濃鋳工」であることが分かりました。上部に入っているマーク「m」も同じサイトの情報で神戸にある設備施工業者の「明和工務店」のものということが分かりました。白鷲城のグランドオープンに沸く姫路市で採集したものです。純白のお城に見向きもせず,こんな蓋を見つけて唸っている私って何? 右は名古屋市内で見つけた電話蓋(用途別/その他のページにも再掲)ですが,こちらの下辺には長音アクセントの付いていない「NANNO FOUNDRY」と書かれています。

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【株式会社小島製作所】愛知県のあま市(旧海部郡美和町)で汚水用(上左)と雨水用(上右)のセットで見つけました。「雨」の字がなかなか素敵です。下辺に「KOJIMA SEISAKUSHO CO」とメーカー名が入っています。メーカーの小島製作所は排水設備を得意とするメーカーで,鉄蓋は長谷川鋳工所のOEMかもしれません。この2枚は小型蓋ですが,カタログを見ると大小さまざまなメンテナンスホール(マンホール)が載っています。下は長野県南木曽町にあった量水器の蓋で下縁にロゴマークと社名が入っていました。

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【太田鋳造?】牧之原市(旧榛原郡相良町)で見かけた通常型(左)と小型(右)のお揃いですが,用途は書かれていません。地紋は平野鋳工のものにそっくりですが,下辺に「OTA-FOUNDRY-C.L」と書かれています。実は奥州市(旧水沢市)でこれと同じ蓋を見つけていて,その時ググってみたら,とあるサイトに「平野パターンのオオタ蓋」という記載が見つかりそこに載っているパターンはそっくりなのですが,文字は「OHTA」とあり,違うような違わないような。ちなみにそのページには北勢ロゴ付き「OTA-FOUNDRY」という蓋も記載されていましたが,こちらは地紋が違っていました。広島に大田鋳造という会社があるのですが,事業内容を見るとそこではなさそうです。

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2012/11/05

2015/10/26

2008/12/23

【アクアインテック株式会社】アクアインテックは旭テック株式会社環境装置事業部から分社して,旭テック環境ソリューション株式会社となり,さらに現社名となったのですが,その間さまざまなファンドが入り乱れて登場し,2015年12月現在先月まであった「沿革」や「社長挨拶」のページが閲覧できなくなっているので,またどこかのファンドに売られたのかもしれません(ちなみに旭テック本社のHPにはメニューからは辿れませんが,環境装置事業部のページが残っていて検索から閲覧することが可能です。しかもそのページはアクアインテックのHPの「事業紹介/道路用鉄蓋」のページにほぼそっくり再現されています)。メンテナンスホール(マンホール)の蓋などという地味な世界がマネーゲームの舞台になっているとは思いたくないのですが,実際のところはどうなんでしょう。
この会社の代表的?なデザインである太陽模様(上左=愛知県田原市(旧渥美郡田原町)にて,上右は親子蓋の親蓋に使われているもの=愛知県南知多町の日間賀島にて)は中部東海地方で多く見られるのですが,駅からマンホールさんの詳しい解説を見るまで,このメーカーのものだと分かりませんでした。慌てて振り返ってみると南信の下伊那郡喬木村で見つけた電気蓋(下左)には旭テック時代の社名とロゴが入っています。下右ハンドホール蓋は御前崎市(旧浜岡町)で見つけたものですが,全国的に使われているものようです。これには社名などは入っていないのですが,ロゴと思しきマークに続いて「VALVEPIT」さらに「DCI」をピーナッツのような形で囲んだロゴのようなものが入っていて,上記駅からマンホールさんのページではこの会社のものということです。過去に採集したものについては記事を書き直したつもりですが,まだ「不明」とか書かれているページが残っているかもしれません。

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【西部機材株式会社】福岡市に本社を置く西部機材の蓋です。これらの蓋には社名がローマ字で入っているだけですが,なぜかこの会社のロゴはオオタケファンドリーに似た丸囲いのTの字です。左は平戸市で,右は徳之島空港で見かけたものです。

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2017/10/17

【大和重工株式会社】広島市に本社を置く大和重工の蓋と思われます。地紋は市松模様かと思ったら格子の交点に大きめの丸が乗った形でした。下縁に「DAIWA」と入っていたのでググってみると,幾つか候補が出てきたのですが,この会社が一番当たっているように思いました。なんせ製品案内/景観製品の頁にカラー蓋が並んでいましたから。もっともこの製品案内には産業機械から琺瑯浴槽やらアウトドア製品やら,たいそう幅広い商品が並んでいましたけど。左は上田市で,右は下関市で見かけたもので,径800mmの大型蓋です。こちらには「DAIWA HEABY INDUSTRY」と書かれていました。

【大和重工株式会社/日立化成】公共施設の浄化槽の蓋で,中央に大きく「日立化成」と書かれていますが,左のものには下部に「DAIWA HEABY INDUSTRY」と書かれているので,日立化成が住宅機器などを扱っていた頃に大和重工が下請けで浄化槽などを製造していたのではないかと推測しています。右も同じところにあった4連蓋で,「DAIWA」の記載はありませんが,これも同様と思いここに掲載しました。

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2016/02/09

2020/09/14

【日本鋳鉄管株式会社】埼玉県久喜市に本社を置く日本鋳鉄管の耐スリップデザインの蓋(左)です。次世代型高品位グラウンドマンホール推進協会のHPにこれとほぼ同じデザインの蓋が紹介されていて,このメーカーのものと判明しました。無印のページにも再掲しています。右はこのメーカーのHPにEVS(Evolution V Structure)型の蓋として紹介されていました(東京都奥多摩町に再掲)。いずれも周囲の波形の縁取りが入っているのが,おしゃれです。この蓋の上部に〇Tのマークが入っていて,HPではわからなかったけれど,これがこの会社のマークになっているようです(同じマークの別のメーカーもあるようなので,油断はできませんが)。

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【虹技株式会社】虹技の耐スリップデザインの蓋です。次世代型高品位グラウンドマンホール推進協会のHPに掲載されているデザインです。菱形の中にKCと書かれているのが,この会社のマークで前身の神戸鋳鉄所時代の英文に由来するそうです。虹技はたくさんの鉄蓋を作っているのでこれまでにも出会っているはずですが,気がつきませんでした。別府市で初めて気がついたのでこちらに再掲しました。

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【株式会社岡本】岡本は岐阜に本社を置く老舗メーカーで,いまでは鉄蓋以外の事業が主のようです。HPの沿革を見ると創業時は「鍋屋鋳造所」と称していたので,メンテナンスホール(マンホール)の下縁に入っている社名にもHPのURLにも「NBK」がくっついているのでしょうが,「NB」はわかるとして「K」は何でしょうね。

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2018/11/03

【二宮産業(株)】上左は鳥取市内で,上右は江田島市で見つけたもので,下部に「NINOMIYA SANGYO CO.LTD」と入っています。二宮産業は広島市安佐北区可部にあった1873(明治6)年創業の老舗の会社で,可部の町は鋳物の街として有名だったとのことです。この会社もう存続していないような……。詳細はこちらこちらのサイトを参照してください。下は福山市鞆の浦地区で見つけたもので,社名の記載がなかったのでしばらく不明のページに載せていたのですが,上部にある〇に二の字がこの会社のロゴマークであることが分かりこちらに移動しました。

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2013/09/15

【(株)ヴェインシステムズ】「VEIN S」と書かれた電気系の蓋が長年謎だったのですが,「VEIN S」=「VEIN SYSTEMS」=「ヴェインシステムズ」であるらしく,ようやく東京都文京区に本社を置く電気工事関係の会社であることが判明しました。ネットで調べると「営業第一部 空港・電気工事関係……営業第二部 防災関係……」とあり「ハンドホール並びにマンホール」とか「鋳鉄蓋」とかが営業品目に入っているので間違いないと思います。一応「VEINSYSTEMS.CO.JP」というドメインを持っているのですが2018年末時点でHPは稼働していないようで,取引先などからの情報しか集まりませんでした。なおその中には「当社は明治28年(1895年)東京神田連雀町において初代関根近次郎が創業……平成13年(2001年)12月に……旧『株式会社 関根近次郎商店』より『株式会社 ヴェインシステムズ』と社名を新たに変更し……」などという記載も見つかり,大岡昇平の『幼年』という作品の中にも関根近次郎商店が登場し,「『トラス』というコンクリートの二次製品(埋設電線を保護するブロック)を販売している」と述べられているとのこと。デザインも古いんだか新しいんだか印象が分かれるように思います。とにかく長年謎だった件が一つ解決してとてもうれしく思います。上左は与野市で見つけた電気蓋,上右と下は武蔵野市で見つけた「高圧」蓋と「通信」蓋。営業案内にも「空港」とあり,飛行場まわりでこのメーカーのものを見かけたという報告がWEBで散見されます。

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【三益工業株式会社】札幌に本社を置く三益工業株式会社は浄化槽,下水などの工事やメンテナンスを行う会社ですが,ここに掲げた蓋の中央に入っている「TK」はこの会社の社章で,そのHPによると「……当社は,浄化槽工事会社として設立いたしましたが,……当社の設置していた浄化槽は「TK式」といい、舘田及び垣見という技術者によって開発されたものを使用しておりました」とあり,設立当時の技術者のイニシャルをいまだに社章としていることが分かります。この蓋は宮城県の大崎市で採集しましたが,現場の技術者を大切にする会社が全国で発展してくれると嬉しいです。

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