旧酒田灯台(初代)/日和山常夜灯

1379酒田港第6号灯浮標

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再訪を機に現役の酒田港の諸灯台たちからページを分離しました。

現在の【1380】酒田灯台は3代目なのですが,初代の酒田灯台が港を見下ろす日和山公園に移築保存されています。酒田港の各灯台を巡る前に,公園によって旧酒田灯台を見学してきました。初点プレートはかなり痛みが激しいのですが右からの横書きで「初点/明治二十八年/十月二十日」とかろうじて読むことができました。

日和山公園を再訪。旧酒田灯台は修復工事中でその工事もほぼ終わったらしく真っ白な姿に生まれ変わっていました。灯器の代わりに蛍光管のようなものが入っていました。初点プレートは真っ黒に塗りつぶしてありましたが,最後の仕上げで文字部分に色が入るのだと思います。

酒田に寄港する北国廻船の航海安全を祈願して文化10(1813)年に建てられた常夜灯が日和山から酒田の港を見下ろしています。高さ3.4mの立派なもので,当時の北前船にはよい目印になったことでしょう。初訪時には,常夜灯にはまだあまり興味を抱いていなかったので,いい加減な写真しか撮っておらず,再訪時の写真と取り換えました。なお,参考にさせていただいた近世以前の土木・産業遺産に倣って「南新町の常夜灯」という見出しを立てていましたが,南新町は日和山公園の所在地でそういう地名のところから移設したというわけではないので,分かりやすい「日和山常夜灯」という名前に改めました。
この日和山公園には千石船の復元模型(スケールが1/2というのがちょっと悲しいけれど)やら,古くから栄えた港を偲ばせる多くの遺物もあり,また文人墨客の句碑や歌碑などが数多くあって,ゆっくり見てまわると見ごたえ十分です。庭木や植栽の手入れも行き届いているとても素晴らしい公園です。

日和山から旧酒田灯台を見下ろす展望台から港の方を見ると,【1379】酒田港第6号灯浮標が見えました。本来なら現役の酒田港の諸灯台たちのページに掲載すべきですが,日和山からしか見ていないので,こちらに掲載しました。

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