2121横浜北水堤灯台/2118横浜貯木場防波堤灯台
2116横浜外防波堤南灯台/2117横浜外防波堤北灯台

旧横浜東水堤灯台/旧2119横浜マリンタワー灯台
2120横浜東水堤灯浮標/2123神奈川第1号灯浮標

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横浜港は大きな港でたくさんの灯台があります。地元ということもあって何度も訪れては写真を撮っているので,だんだん写真の数が増えてしまい,収拾がつかなくなったので3頁に分けました。写真ではお互いに絡むので,他のページ(港の北側の灯台たちのページ港の外側から眺めたページ)も併せてごらんください。なお,【2116】横浜外防波堤南灯台と【2117】横浜外防波堤北灯台は2019(平成31)年03月20日(追加表は2019年4月12日付け)廃止となりましたが,以下の記事ではいちいち注記しません。1935(昭和10)年4月10日初点という歴史的な価値はともかくベイブリッジができた時点で航路標識としての意義はなくなっていたといえるから廃止もやむを得ないでしょう。両灯台は横浜市が取得して維持・管理するそうなので今後もその姿を見ることはできそうです。

横浜港大桟橋からみた【2121】横浜北水堤灯台(左側赤灯台)と【2125.5】大黒ふとう船だまり波除堤灯台。

2009/06/17

2009/06/17

マリンタワーの展望台に上ると横浜港がほぼ一望できます。上はベイブリッジを見下ろしたところで【2117】横浜外防波堤北灯台と【2116】横浜外防波堤南灯台が揃って見えます。下はその右側で【2128】横浜大黒防波堤西灯台【2113】横浜本牧防波堤灯台のペア,【2118】横浜貯木場防波堤灯台も見えています。マリンタワーについては下記参照。

2010/01/23

2010/01/23

上左は大黒ふとう海づり公園(大黒防波堤の付け根にあります)から見た【2117】横浜外防波堤北灯台。橋脚のところにスカイウォークのラウンジとプロムナードが見えています。右はそのラウンジからみた【2116】横浜外防波堤南灯台。スカイウォークはベイブリッジに併設された歩道・展望施設でしたが,私たちの訪問後すぐ(2010年9月)営業を中止してしまいました。【追記】スカイウォークが客船見学施設として営業を再開したそうです。

2010/01/23

2010/01/23

2010/01/23

2010/01/23

上はスカイウォークから見た横浜港みなとみらい21方面で中央に【2121】横浜北水堤灯台が見えています。
下は上の写真のアップで,左から【2120】横浜東水堤灯浮標,【2121】横浜北水堤灯台(これは須賀イウォークに登る前に大黒ふとう側の岸壁から撮ったもの),【2123】神奈川第1号灯浮標。

横浜港内をめぐる遊覧船に乗る機会があったので,いつもとは違う角度から,ずいぶんと接近して撮影してきました。天気はよかったのですが,小さな遊覧船なので揺れが結構激しく,望遠ではなかなか対象が捕まえられないし手振れもひどいので,ろくな写真は撮れませんでしたが,肉眼では,各灯台にずいぶんと近寄ってみることができたので,大変楽しいひと時でした。
【2121】横浜北水堤灯台越しにベイブリッジを眺めたところ。その橋脚の下に【2117】横浜外防波堤北灯台と【2116】横浜外防波堤南灯台,および【2128】横浜大黒防波堤西灯台【2113】横浜本牧防波堤灯台もかすかに見えています。

2012/11/10

【2121】横浜北水堤灯台。1896(明治29)年初点の由緒ある灯台です。防波堤は陸とつながっていないので,ここまでそばに寄れるのは貴重な体験でした。この灯台の北側には【2123】神奈川第1号灯浮標が(上右の右端)が,東側には【2120】横浜東水堤灯浮標(下左の右側,その奥には第1号灯浮標も見えています)が見えました。この東水堤灯浮標の位置にはもともと北水堤灯台と対をなす東水堤灯台がありましたが,現在横浜港の氷川丸のそばに移設保存されています(東水堤灯台は下記参照)。そういう因縁のある灯浮標なので,無理やり拡大してみました(下右)。

2012/11/10

【2116】横浜外防波堤南灯台(左上下)と【2117】横浜外防波堤北灯台(右上下)。一番接近したところからとちょっと別の角度から。

以前マリンタワーから見て以来,港の見える丘公園などからチラチラ見ていたのですが,あらためて【2118】横浜貯木場防波堤灯台を訪問しました。地図を頼りに防波堤に近づいて見ると,恐ろしげな警告があり,灯台自体には近づくことができませんでした。

手前の桟橋から【2118】横浜貯木場防波堤灯台が一番よく見えるところを探して撮ったのが上左です。貯木場の機能は横浜金沢材木ふとうに移ったようで,この港は現在ヨットハーバーになっていて,港の奥から灯台の方を見てもヨットの帆柱の間に紛れてしまいます。上右の中央あたりに灯台が写っているのですが,分かるでしょうか。下左の右端の建物(横浜クルージングクラブ:YCC。ヨットハーバーの管理会社? 一見廃屋かと思いましたが営業しているようです)の横を通り抜けて防波堤の途中まで行ってきました。下右は港の見える丘公園から見下ろしたところ。普段,貯木場防波堤灯台のまわりに止まっている船が邪魔をしてほとんどその姿が見えないのですが,たまたま通りかかって覗いてみたら,折よく船が少なくて灯台がよく見えました。

2009/06/17

かつては世界で2番目に高い灯台をして知られ,2008年9月1日をもって廃止された【2119】横浜マリンタワー灯台。展望台としても一旦営業を停止していましたが,2009年開港150周年を機に横浜マリンタワーとしてリニューアルオープンしました。上左は貯木場防波堤の入口付近から横浜マリンタワーを見たところ。下に見えているのは首都高速の新山下インターの出口です。上右は大桟橋から振り返ったところ。下の方に見えているのは,氷川丸でその舳先付近に旧横浜東水堤灯台がかすかに見えています。上右はバラが満開の山下公園から。マリンタワーは山下公園のすぐ横に立っています。下左は横浜港遊覧船の船上から。私たちが灯台巡りを始める直前に廃止になったので,点灯している姿を見ることができず残念でした。

2018/12/07

左は港の見える丘公園付近からみたマリンタワーの塔頂部でかつての灯室と展望台です。ここに収められていた灯器は,マリンタワーの1階ロビーに展示されていました(右)。

2009/06/17

2009/06/17

氷川丸が係留されている桟橋の突端にある白灯台は【2121】北水堤灯台(赤灯台)と対になるもので,横浜港山下埠頭内防波堤に1896年(明治29年)に建設され1963年(昭和38年)まで使われていた旧横浜東水堤灯台が現在の位置に移設された大変由緒あるものです。

2017/10/27

氷川丸を見学し併せて旧横浜東水堤灯台をじっくりと見たいと思っていたのですが,ようやくその機会を得ました。何故か訪問した日には灯台の入口が開いていて何か作業をしている模様でした。その入り口の上には,紺色の地に白地で「横浜港旧白灯台」と書かれたプレート?が貼られています。氷川丸の入り口付近にある薄茶色の案内板(左の画像クリックで別窓拡大表示)にも「白灯台」と紹介されており,本来の「横浜東水堤灯台」という名前はどこにも記されていません。明治期の重要な文化財で,対になる北水堤灯台がBクラスの明治期保存灯台になっているのだから,この灯台もそれ相応の扱いをされてしかるべきだと思うのですが,どうも粗略に扱われているのではないかと危惧しています。

2017/10/27

数奇な運命をたどった氷川丸の見学は大変興味深いものでしたが,ここでは割愛します。順路に従って船長室から操舵室付近から上部甲板に出ると,すぐ目の前に旧東水堤灯台を見下ろすことができました(左)。数少ない鉄造の灯台を間近に見ることができ,しかも灯器部分もほぼ真横から見ることができました(右上)。舳先の方を見ると,かつてこの東水堤灯台が設置されていた方角を望むことができ,左方には相棒の北水堤灯台が見えています。
氷川丸とともに歴史のなかでそれぞれの果たした役割を思い描き,併せて現在とこれからの世界の行く末に思いを巡らせた……ということにしておきましょう。

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