2769安乗埼灯台/2770安乗埼大倉島消波堤灯台

2774的矢港弥右エ門出シ灯浮標

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【2769】安乗埼灯台再訪。思い起こせば6年あまり前に偶然訪れたこの灯台からすべては始まったのでした。何も知らずにここを訪れて感激し,その後少しずつ灯台のことを調べたり近くの灯台を訪れたりした挙句,灯台表を抱えて全国の灯台を経巡ることになろうとは,その時には思いもしなかったのでした。
念願であった安乗埼再訪を果たしたのですが,観光地なのでいたるところに「安乗埼灯台あっち」という案内板があって迷うことはなかったものの,人家の間の狭いみちをグネグネと辿っていくコースは全く記憶にありませんでした。そして人家を抜けると突然広い駐車場と広い芝生の広場があり,その先に四角い灯台がぱっと見える,というところからは,前回訪問時の記憶どおりでした。しかし,前回の写真を見比べてみると,何となく雰囲気の変わっているところもあります。

参観受付の手前の松林の隙間から【2770】安乗埼大倉島消波堤灯台を見下ろすことができました。実は資料を作る時にこの灯台を抜かしていて,現地で細長い消波堤とその先の白灯台を見つけて大いに驚いたのでした。

2016/02/08

さて前回は何も灯台のことを知らないで訪問したので,撮り損ねていたものがいっぱいです。前回訪問時とは受付のあたりの感じは全く変わっていて,受付の建物の横に青い周知板が移動していました(左上の画像クリックで別窓拡大表示)。前回の周知板の写真は拡大に耐えるようなものはなかったのですが,今回は木の影が映りこんでしまいました。左下はてっぺんの風見のアップです。こういうのは歴史のある灯台にしかないので,面白いですね。

灯台の足元の広場から的矢湾の方を見ると,長い消波堤とその先端の【2770】安乗埼大倉島消波堤灯台,その先の対岸に昨日訪問した【2777】的矢港相差西防波堤灯台,右の方を見れば,安乗港の沖に見えていた【2774】的矢港弥右エ門出シ灯浮標,そしてこの写真では切れてしまいましたが,さらに左に【2771】安乗港弁天防波堤灯台も見えています。

【2770】安乗埼大倉島消波堤灯台(上左),【2777】的矢港相差西防波堤灯台(上右),【2771】安乗港弁天防波堤灯台(下左),【2774】的矢港弥右エ門出シ灯浮標(下右)のそれぞれをアップにしてみました。

2016/02/08

前回訪問時は初点プレートなどという言葉も知らなかったので,今回は忘れずに撮影し,古い写真がいっぱい張られた入口から安乗埼灯台を上ります。階段は狭くてまともな写真は撮れませんでした。灯器は前回訪問時に撮ったものを下に掲げているので,今回撮影したものは割愛します。テラスへ出て,ぐるっと一回り。前回訪問時と違って快晴の真っ青な海と空でした。下は灯台の前の芝生広場を見下ろしたところです。正面に前回訪問時には気がつかなかった灯台資料館が見えます。その横の松林の中が駐車場,その右の松林の横に【2771】安乗港弁天防波堤灯台の白やぐらの姿が確認できます。消波堤の付け根辺りは写っていますが,その先の大倉島消波堤灯台は切れてしまいました。

2016/02/08

2016/02/08

2016/02/08

2016/02/08

前回訪問し損ねた灯台資料館(上左)。入って左手に展示されていたのが,昭和25年から平成17年までこの安乗埼灯台で使われていた4等フレネルレンズと水銀槽式回転装置です(上右)。水俣条約が発効し水銀槽式が使えなくなったので,貴重な資料だと思います。下左は初代の安乗埼灯台の模型で,実物は東京の船の科学館に保存展示されています(実は保存もいい加減なら展示も不十分。貴重な文化財なのに)。そして下右はガラスケースの中に展示されていた初代の初点プレート。明治5年なので英語表記(太陽暦)と日本語表記(太陰暦)で日付が違っています。英語の部分は「ILLUMNATED 1st-SEPTEMBER」,日本語の方は2字詰め縦書きで「明治五年壬申七月二十九日初点」と書かれています。ということは船の科学館にある木造の初代安乗崎灯台には初点プレートはついていないということですね。船の科学館訪問時安乗崎灯台に近づけなかったので,初点プレートの写真が撮れずに残念だったのですが,もともとついていなかったとは。

前回と同じ位置,同じ角度から岬の灯台の写真を撮ってみました。この前はずいぶんと天気が悪かったのですが,それでも大感激した光景です。
以下,初回訪問時の記録です。

2008/12/22

【2769】安乗埼灯台。この灯台を訪問してから,灯台めぐりに目覚めました。したがってここを訪れたときには,灯台のことは何も知りませんでした。広い公園の広場を通り抜けると,すばらしい灯台が建っています。

2008/12/22

2008/12/22

いきなり訪れた灯台が参観灯台だったのもラッキーでした。右の写真は灯器ではないように思うのですが,なんだか確かめていません(追記:これが灯器なんですね)。しかしまだ何もわかっていないので,初点プレートをはじめ,本来撮るべき写真を撮っていません(追記:再訪して念願を果たしました)。

2008/12/22

少しはなれたところから,絵に描いたような灯台の姿をとりました。こんな角度の姿が,旧志摩郡阿児町のメンテナンスホール(マンホール)の蓋のデザインになってます。
何はともあれ,私的には記念すべき第1号の灯台です。

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