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2401安房埼灯台

2402安房埼神楽高根照射灯

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2020/03/12

【2401】安房埼灯台の建て替えが完了し,2020年3月8日新灯台が稼働を始めました。どうせ新灯台を見に行くなら点灯したところを,と夕暮れの訪問です。大根型の灯塔の足もとにあるのは周知板かと思ったらデザインについての説明板でした(左の画像クリックで別窓拡大表示)。灯塔が高くなった割に灯台部の灯器は少し小さくなったので,薄暮のなかではその光は頼り無げですが,海側にまわって照射灯を見ると,期待通りの迫力です(右上)。灯台部が点灯した灯器をアップにしても,フレームに邪魔されてあまりはっきりわかりません(右下)。
ささやかな記録として新灯台完成までの途中経過をこのページの下の方に纏めました。

真新しいプレート。左の照射灯のプレートの下辺には,「揮毫者 三浦市立三浦小学校児童 三浦市立名向小学校児童」,右の灯台のプレートの方にはこちらも近隣の生徒だと思いますが,揮毫者として5人の名前が記されています。照射灯の方も一人1文字として10人の児童の名前を,小さくてもいいからきちんと刻んであげたかった気がします。

第1展望台に上って(上左),灯器を真横から(上右)。ここからでは照射灯の部分がよく見えないので,再度下に下りて,斜めの角度から照射灯の灯器部分を撮ってみました(下左)。凹面鏡に対向する光源の部分をアップにしてみました(下右)。細部はよくわかりませんが,いずれ一般公開されることを期待しましょう。

新しい灯台の点灯風景だけでなく【2018】剱埼灯台三崎漁港の防波堤灯台や灯浮標たちが赤い灯青い灯を点滅させる光景を堪能したのち,夕やみの濃くなった城ケ島公園を後にしました。

以下は以前の訪問記です。

2010/12/28

【2401】城ヶ島の突先にある安房埼灯台。対岸は房総半島です。左のほうから延びている岬の先端に,【2018】剱埼灯台が見えています。

2011/10/31

城ヶ島の東側に広がる県立城ヶ島公園の先端から階段を下りていくと海岸の磯の上に立っています。左は公園から灯台を見下ろしたところ。右は初点プレートですが,御影に彫ったもので,近づいてもよく読めません。

大風の日に訪れてみると,灯台を飲み込まんばかりの大波が押し寄せていました。

2017/01/24

2016年11月11日づけの追加表で光達距離が変更になっていたので,もしやと思ったら,やはり灯器がLED化されていました。上は上に掲げたものとほぼ同じ角度ですが,灯器の形が明らかに異なっています。下左がLED化された灯器。これまでの灯器のアップがなかったので慌てて過去の写真をひっくり返して並べてみました(下右)。

2017/01/24

【2402】安房埼神楽高根照射灯が併設されているのは知っていたのだけれど,ちゃんと照射灯の部分を撮っていないことに気がついて,今更ながら。海側の塔頂部に丸い窓が見えていて,これが照射灯なのだそうだけれど,灯器は見えません。海側にはほとんど余裕がなく,潮が引いて波の穏やかな時でもこれくらいの角度がやっとです。ターゲットの岩礁もよくわかりませんでした。一度点灯している時間に訪れたいと思っていましたが,機会を得る前に建て替えになってしまいました。

【2401】安房埼灯台建て替えのニュースは聞いていたのですが,年末に水仙が咲いているのではと見に来たら,灯台の改修工事が始まっていました。元の磯ではなく県立城ケ島公園の東端,第1展望台のそばのピクニック広場です。展望台から,旧安房埼灯台や【2018】剱埼灯台と共に,建築現場を上から見下ろすことができました。以下は新灯台建設の途中経過です。

2019/12/27

何気に城ヶ島を訪れて公園の先端に工事現場を発見,長丸型の入口の形から,もしやと思ったら,やっぱり灯台建て替えの工事でした。塀に貼られたポスター類(左の画像クリックで別窓拡大表示)を見ると,三浦の野菜をモチーフにした,とありますが,数ある三浦野菜の中でももっとも有名な三浦大根をひっくり返した形,今後「大根灯台」と呼ばれるに違いありません。というか,ぜひそう呼んでほしい。チャラチャラしたデザイン灯台ではなく,しっかりと大地に根を張った(大根だけに)堅実にして健康なイメージの灯台になることでしょう。大根が伸びていく様子を何回か,追加できればいいなと思っています。
右は岬の先端から,工事現場を見たところ。左側に第1展望台が見えています。

工事現場訪問2回目。前回から2週間ですが,半分は正月休みだったので,実質1週間くらいで,足場が1段増えていました(左)。最上部はまだ内側のコンクリート枠だけですがほぼ灯室の下まででき,菱形の窓の枠も見えました(右)。

工事現場訪問3回目。灯室部分はまだでしたが,コンクリートの型枠はすっかりはがされていました(左)。最上部は灯室を取り付けるためのボルトが見えています(上右)。下左は入り口部分で,まだ内部はがらんどう,仮の足場が入っていました。現場の片隅に芯柱と思しき3分割の柱,らせん階段のステップであろう鉄板,最上部に取り付けられると思われるらせん階段が置かれていて,現場の方が集まり組み込みの段取りを打ち合わせておられるようでした(下右)。

2020/02/11

2020/02/11

工事現場訪問4回目。今回は【2018】剱埼灯台の点灯も見ようと夕方の訪問です。当日は休日で工事はお休みらしく入口のカーテン?が閉ざされていましたが,すき間から覗いたところ,ドアが取り付けられ,その周辺のコンクリートが新しく塗りこめられたような色でした。芯柱やラセン階段は取り付けられたようで菱形の窓もサッシとガラスが入ったようですが,外観は扉と窓以外あまり変わった様子は見られませんでした。外壁のコンクリートの乾燥を待ちつつ,内部の造作にかかっているのかもしれません。

2020/02/25

2020/02/25

工事現場訪問5回目。2週間ぶりに訪問したら,あいにくの曇り空ですが灯室と三角屋根が設置されていました。三角屋根は思ったより高く,足場の骨組みよりずいぶん高く頭を突き出していて,かざりの菱形窓がよく見えます。基部をカーキ色の塗料で下塗りする作業が行われていましたが,これは扉まわりの防水塗料かもしれません。いずれ緑色に塗色されるはずです。第1展望台に上って灯室内を探ったのだけれど,足場に邪魔されてよくわかりませんでした。灯器も入っていると思われますが,なにか華やかな色のイラスト模様がわずかに見えていて,灯器がそれでカバーされているようにも見えました。玻璃板にはずいぶんと太い枠がはまっていてデザイン図からしてバルコニー部分はないので,これでほぼ外形は完成です。

2020/02/25

2020/02/25

元の安房埼灯台を見ると,すでに撤去に向けて工事が始まっている様子。灯台へ続く電源ケーブルを覆っていたコンクリートがほぼはがされて白い砂袋で保護されているほか,灯台の基部も一部破砕され,プレートもはがされていました。

2020/02/25

2020/02/25

振り返ると岬の上に新しい灯台の三角屋根が姿を見せています(左)。右は海側から工事中の灯台を見たところで,こちら側にも屋根の部分にかざりの菱形窓がついています。

工事現場訪問5回目。周囲の足場が撤去され,新しい灯台が姿を現わしました。ドアの上部にはプレートが2枚すでに設置されています。ここまで出来上がっているとは思わなかったので,帰宅後3管の水路通報を調べてみたら,2020年3月8日に新灯台への切替だそうで,完成前の訪問は今回が最後になりました。

展望台から新灯台,【2018】剱埼灯台,旧灯台のスリーショット。業者の方が塗装の最後の仕上げ作業中です(左)。灯器を見てみると(右),LEDの灯器の下に四角くて平べったい構造物が見えています。灯室の高さの3/4くらいありそうですが,神楽高根照射灯の灯器と思われます。この部分の周囲は一コマごとに八角形の窓が開けられるようで,工事中のこととて,回転式の窓が解放されていました。

海側から新灯台を見ると,灯器がよく見えます。照射灯の方は四角い枠にはまった円形の反射鏡で光源の光を反射して対象の岩礁を照らす仕組みのようで,私は見たことのない形式ですが,他に例があるのでしょうか。3管の水路通報によると,位置:35-07-48.8N,139-37-39.2E,灯台部光度:350カンデラ(現:390カンデラ),光達距離:7.0海里(現:7.5海里),高さ:16m,灯高:37m,照射灯部光度:2,700,000カンデラ(現:1,300,000カンデラ),灯高:36mとのこと。照射灯は倍以上明るくなり,これまでよく見えなかった照射灯が今度はよく見えるので,点灯したところをじっくり見るのを楽しみにしましょう。

旧灯台の方も,着々と解体工事に向けて作業が進んでいるようです。周囲に足場が組まれ始め,電源ケーブルも一部は掘り起こした後をコンクリートで埋め戻してあります。そのための資材は,前回訪問時に人力で運びおろしていましたが,灯台の解体時は瓦礫などはどのように処理するのでしょう。まさか人力で運び出すということはないと思いますが,残念ながら,新灯台の稼働日からしばらくは別の予定を入れてしまって,訪問できません。今度訪れたときに新灯台は完成しているとして,旧灯台はどんな有様でしょうか。
右は旧灯台付近から【2018】剱埼灯台を望んだところです。旧DGPS局解体のニュースが聞こえてきますが,現時点で旧【9414】剱埼ディファレンシャルGPS局のアンテナはまだ残っています。

新灯台がついに完成,新しい灯器が点灯しているのを目にすることができました。旧灯台はこの時点でまだ残っていましたが,間もなく解体されるようなので,新旧灯台を一緒に見られるのもあとわずかです。

コロナ禍の影響で城ヶ島の駐車場が全部閉鎖になり,やむを得ず宮川湾〜盗人狩の岩場を散歩しました。この岩場や宮川橋,宮川小橋から新旧安房埼灯台を望むことができ(左),この時点でまだ旧灯台の解体は進んでいませんでした。
ひと月あまり経って緊急事態宣言が解除になり県立城ケ島公園がオープンしたので,早速安房埼灯台に出かけてみました。旧灯台のまわりはすっかり足場が組み上げられ,いよいよ解体工事が始まるようです(右)。LEDの灯器はすでに撤去されていました。

宮川湾から旧安房埼灯台を遠望したところ,幌はかぶっているもののまだ解体工事は進んでいないように見えました(左)。しかし,帰宅後詳細に見てみると,幌の中で足場2段分くらいは上部から解体されているようです。その後梅雨の合間を縫って県立城ケ島公園を訪れたところ,大幅に解体は進み,基部を残すのみとなっています(右)。解体した瓦礫は土嚢袋に詰められ周辺に積み上げられています。現場で作業されていた方に伺ったところ,この日で解体作業10日目くらいとのこと。当初は灯台を輪切りにして台船のクレーンで積み出すつもりだったところ,周辺は浅瀬や岩礁が多く台船を用いての作業を断られてしまって昔ながらの手作業での解体になってしまったそうです。あと3日くらいで解体は終了するというお話しだったので,次に訪れたときには跡形もなくなっているかもしれません。

10日余りして訪問してみると,旧灯台自体はすっかり姿を消しているものの,跡地には瓦礫がうずたかく積んでありました。あいにくの曇天ながら,コロナ開けの週末とて,たくさんの親子づれ,カップル,釣り人たちが新旧灯台のまわりで穏やかな潮風を楽しんでおられました。

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