A6450クルークヘブン灯台/A5702ファストネット灯台

A6450 Crookhaven Lighthouse/A5702 Fastnet Lighthouse

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2016/09/12

昼食を摂ったレストランから深く入り込んだ湾の対岸に【A6450】クルークヘブン(Crookhaven)灯台がよく見えました。

レストランから湾を回り込んで灯台へ,と思ったら違う小道に迷い込んでしまいました。林の向こうに灯台が見えるんですけどね(上左)。ちなみにこの位置から撮った写真が英語版wikipediaのList of lighthouses in Irelandに載っています。アイルランドの灯台への道はみんなこんな感じですが,両側が石積みの壁になった道を辿りなおし(上右),小山を回り込んだところで灯台が見えてきました。周囲はたいそう立派な別荘地のようです(下左)。灯台に到着。手すりと同じ赤く塗られた門は鍵が掛かっているので中には入れません(下右)。

塀から覗き込んだら灯台の基部は見ることができました。赤い手摺りと緑のドアが石造白色塗装の灯台によく似あっています(左)。この灯台の横の沖合に【A5702】ファストネット(Fastnet)灯台が見えています(右上)。大気の状態がよくなってきたのかミゼンヘッドからよりもよく見えています。といっても無理に拡大して右下の程度ですが。
ファストネット灯台はコーブ港から出航した新大陸への移民船が最後に目にするアイルランドの灯台で,「アイルランドの涙」と称されてきました。もっとも現在のファストネット灯台は1904年に建て直された石造(花崗岩)の2代目で,19世紀の移民たちが目にした「アイルランドの涙」は主に鉄とレンガで作られた20mほどの高さの初代だったのでは……。さて資料によれば,この灯台,灯高よりも塔の高さが5mも高い,といういことは海面下5mのところから建設されているということになりますが,資料は間違ってないのかな。ほとんど岩礁といっていいような(島の名前は正式にはFastnet Rockだとか)絶海の孤島に立つ灯台,建設も維持も大変な苦労があっただろうと想像されます。

灯台を通り過ぎたところから灯器を覗いてみました(左)。大きなレンズがのぞいています。分弧はW131°-281° (150°), R281°-340° (59°), R281°-348° (67°), W348°-111° (123°)と書かれていますが,その意味はよく分かりません。灯台の奥の建物は一番最初に掲げた写真で,対岸のレストランから正面に見えていた建物です(右)。

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