6941旧名瀬港立神灯台/6941名瀬港沖防波堤灯台
6941.8名瀬港西防波堤灯台/6942名瀬港東防波堤灯台
6941.5大熊港D防波堤灯台

 

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名瀬港に近づくと一番に目につくのがとんがった島(立神島)のてっぺんに立つ【6941】旧名瀬港立神(たちがみ)灯台です。この灯台は初点の1937(昭和12)年2月1日以来80年近くの役目を終えて,2016(平成28)年3月22日航路標識番号とともに【6941】名瀬港沖防波堤灯台(防波堤右端の赤灯台)にバトンタッチしました。

廃止された【6941】旧名瀬港立神灯台ですが,いまだに灯ろうも残っていてその存在感は名瀬港で一番です。奄美海上保安部のHPの灯台紹介でもいまだに名瀬港立神灯台が残っていて,代替わりしたはずの名瀬港沖防波堤灯台は載っていません(2019年2月時点)。

さて【6941】旧名瀬港立神灯台から任務を引き継いだ【6941】名瀬港沖防波堤灯台ですが,2018年の台風24号の影響で防波堤がボロボロになってしまいました。

上に掲げた新旧の灯台を撮ったのは西防波堤の上で左の写真の手摺りのところです。これは西防波堤の先端方向をまっすぐ見ているので,その先に【6942】名瀬港東防波堤灯台が見えています(白い建物に重なってしまってほとんどわかりません)。本来西防波堤の先端には高さが11mの【6941.8】名瀬港西防波堤灯台があったのですが,沖防波堤を破壊した2018年の台風24号はこの灯台も吹き飛ばしてしまいました。ニュースで話題となりました(13mの灯台と報道されていましたが,これは灯高で灯台の高さと混同されたようです)が,なぜか追加表にはいまだに公示されていないのでチェックを怠り現地で慌ててしまいました。【6942】名瀬港東防波堤灯台をアップにしたもの(右)をみると手前の防波堤の先端に赤い標識が見えますが,これは私たちの訪問直前に設置された仮設のもので【6941.8】名瀬港西防波堤仮設灯台であることを帰宅後,水路通報で知りました。仮設灯台設置までは仮灯が設置されていたということです。さて,西防波堤灯台はいつか復旧するのでしょうか。港の構造を見ているとなくてもいいような……それより立神灯台を復旧したほうが……もごもご。
【追記】2020年1月24日付けの追加表で名瀬港西防波堤灯台の復旧(灯高,光達距離,高さの変更)が公示されました。追加表では仮設灯台は発表されなかったので,名称は西防波堤灯台のまま変更がないことになっていますが,実際は11mあった旧灯台が台風で倒壊,3.9mの仮設灯台を経て,高さ4.8mで復旧したことになります。

2019/02/15

防波堤の上からでは【6942】名瀬港東防波堤灯台が白い建物に被ってしまうので港の内側に下りて岸壁から防波堤の先端部を見てみました(上左)。上右が両防波堤の先端部をアップにしてみたものですが,【6941.8】名瀬港西防波堤仮設灯台の手前に丸いコンクリートの台座と階段があるのでこの場所が倒壊した名瀬港西防波堤灯台が本来あった位置だと思います。【6942】名瀬港東防波堤灯台もバックが黒い岩になったのでその姿がよくわかります(下左)。下右は西防波堤の付け根の階段。ここから防波堤に上がれるようになっていて,地元の方の散歩コースになっているようです。私たちは奄美博物館/奄美文化センターの駐車場に止めさせてもらい,そこから少し歩いたところにこの防波堤の上り口を見つけました。

港の東側の岸壁から港全体を見たところ(上)。東防波堤がこんなに長いことが分かります。【6941】名瀬港沖防波堤灯台はこの防波堤の陰になっています。【6941.8】名瀬港西防波堤仮設灯台も遠いのですがアップにしてみました(下左)。旧名瀬港立神灯台も【6942】名瀬港東防波堤灯台も遠くなってしまいました(上記の通り,西防波堤仮設灯台は復旧して西防波堤灯台となったので,形も変っているはずです)。

【6941.5】大熊(だいくま)港D防波堤灯台。大熊港は名瀬港と別の港ですが,トンネル一つで繋がっていて航路標識番号も入れ子になっているので同じこのページに纏めました。この灯台は独立した防波堤に立っていて陸地とはつながっていません。一番近くと思われる南側の住宅地のはずれから堤防越しに見ることができました。そろそろ塗り替えの時期ですね。

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