4474小佐木沖土岩照射灯/4475小佐木島灯台

 

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尾道海上保安部による明治期灯台巡り3番目【4475】小佐木島灯台を目指して小佐木島に到着すると防波堤越しに【4474】小佐木沖土岩照射灯が聳えていました。防波堤の先に標柱も見えています。

高さが12mもあるので,ひょろりと高いです。灯器は海際によってやっと見えるくらい(右上)。縦書きのいかめしい(「燈」の字が旧字になっているだけでいかめしく感じます。「点」の字は新字)初点プレートが設置されていました(右下)。

照射灯の前を通り過ぎて島を右回りに進んでいき(途中でちらりと4476寅丸礁灯標が見えましたが,これについては【4477】高根島灯台の頁に纏めました)島を半周したところで海保の方が唐突に草むらへと入っていかれてびっくり(左)。案内していただいていたからわかるようなものの自分で道を探していたらきっと見落とすに違いありません。そこからすぐにきれいな浜辺に出てその奥が【4475】小佐木島灯台への入口になっています(右)。

海岸から登り始めてすぐに【4475】小佐木島灯台に到着。対岸は三原の町で,海側の展望は素晴らしく開けています(左)。灯器はLED化されているものの灯ろうが残っています。灯ろうにも暗弧の遮光板が設けられていますが,灯器のLEDにも遮光板が取り付けられています。どういう意味があるのでしょうか(右上)。灯室に入るには灯塔の内部ではなく海側の梯子で登るようになっています(右下)。

2017/10/09

灯室に入って灯器を間近に見学,点検の様子も拝見しました。灯塔下部の木製ドアもなかなかかっこいいのですが,中は灯ろう用の予備のガラスなどが置かれた単なる物置でした。

ふたたび【4474】小佐木沖土岩照射灯まで戻ってきて照射灯を見学,細い梯子を伝ってテラス部まで登らせていただきましたが,不覚にも電池切れ。船に戻って予備のバッテリーに取り換え,港の外からの姿は収めることができました。下は標柱の近くから見た照射灯。案内していただいた海保の方に「照射灯の目標の標識は副標と呼ぶ」と教わったのでそれに倣おうかと思いましたが,灯台表には「標柱」という言葉が使われているのでそのままとしました。現場で使われている用語にはきっと使われ続ける理由があるのでしょう。

小佐木島を一回りして,海から【4475】小佐木島灯台を堪能したのち,尾道海上保安部へ戻り,今夜の宿泊場所である【4468】大浜埼灯台横の灯台資料館(旧大浜埼船舶通航信号所)へ。さらに一旦尾道に戻って夕食,入浴を済ませ,再び大浜埼の灯台資料館で充実した長い一日を終了しました。

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