4471長太夫礁灯標

4472.5細ノ州北西方灯浮標

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2017/10/09

尾道海上保安部による明治期灯台5基を巡る「明治期灯台の五重奏」2番目は【4471】長太夫礁灯標です。もともと暗礁だったところに建てられた灯標で,1968(昭和43)年に根巻と称する基礎部補強工事が行われているので岩礁部分は全く見えません。あまり広くない基礎部に上陸,灯標を見上げると塗装がだいぶ剥げています(右)。

2017/10/09

左は改築時につけられた初点プレートで,初点時の「明治」を「昭和」と間違えたと。名称も「長太夫灯標」となっていて,「礁」が入っていません。ちょっと調べてみたところ,明治期から戦前の『東洋燈台表』や『日本灯台表』はもとより,戦後も少なくとも昭和43年までの『灯台表』には「長太夫挂燈立標」「長太夫燈標」などと記載されていて,「礁」がないのが正式名称だったようです。いつから「礁」がつくようになったのか,そのうち調べてみたいと思います。ちなみにこれまで撮影できた灯標のプレートは現役では【2463】静浦港口野灯標だけ,保存灯台の旧相生港カベ島灯標を含めて2基だけだと思います。右は頭標を下から見上げたところ。内部に何か構造物があるかと思いましたが,何もありませんでした。蛇足ながら,初点は明治27年ですが,もともとは明治13年に立標として建設されているので,明治期灯台の中でも古参ということになります。

2017/10/09

2017/10/09

灯器の点検(左)と管制室(右)の機器類のチェックの様子を拝見。左の写真で手のひらで覆っている部分が日光弁で,ここを覆うことにより点灯を確認しました。

光の加減の良い西側に回ったところでもう一度長太夫礁灯標の全体の姿を捉えて(上),3番目の明治期灯台【4475】小佐木島灯台へ。途中,【4472.5】細ノ州北西方灯浮標(下左)と【4472】ハカン島灯標(下右)を認めることができました。【4472】ハカン島灯標については【4488.5】尾道糸崎港松浜東防波堤灯台付近からもよく見えたので,そちらにまとめました。

小佐木島の手前で【4473】佐木島灯台と【4472.8】佐木港本佐木一文字防波堤北灯台がちらりと見えました。これらについても【4488.5】尾道糸崎港松浜東防波堤灯台の頁にまとめました。

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