花の名前 蓋の模様 灯台の形 彼方より 彼方へ

2016第2海堡灯台

【2038】浦賀水道航路中央第5号

 前の灯台    ホーム  灯台の形 / 千葉県  いつかの灯台  下へ   次の灯台 

第2海堡は明治期に建造が始まった人工の海軍施設で一般の立ち入りは禁止されていましたが,2018年より国交省の第二海堡上陸ツーリズム推進協議会の認可によるトライアルツアーが実施され,2019年からの本格的なツアーが検討されています。2018年の秋に実施された第2海堡上陸見学ツアーに参加する機会を得たので,これまで遠望で満足していた灯台を訪問することができました。残念ながら小雨のぱらつく曇天で白い灯台は背景に溶け込みそうでしたが,めったにない機会なので,写真をたくさん撮りました。

2018/10/15

2018/10/15

2018/10/15

第2海堡は千葉県富津市に属しますが,上陸見学ツアーは旅行会社のツアーという形式で猿島見学が含まれており,横須賀の戦艦三笠が係留されている三笠公園の横,三笠桟橋から出港します。この港から猿島を経て第2海堡までの航路にはたくさんの灯浮標類が見られたので,それらは【2073】横須賀港西防波堤灯台のページの末尾に並べました。
さて上はいよいよ第2海堡に近づいてきたところです。雨もよいで背景に溶けそうな写真ですが,やむを得ません。下左は【2016】第2海堡灯台のアップ,下右は手前に見えている【2038】浦賀水道航路中央第5号灯浮標で,ここが浦賀水道のセンターラインになります。ツアーの船は多くの船が行きかうこの水路を突っ切る形で進むので,大型船を間近に見ることもできました。

2018/10/15

2018/10/15

第2海堡の西側を回り込んだところで灯台を見ると,大きなレンズが見えました。4等くらいの大きさです。てっきりLEDだと思い込んでいたので,揺れる船の上から慌てて望遠でその姿を捉えました(左)が,何のことはない上陸してから,たくさん灯器のアップを撮ることができました。右は北桟橋に接岸する直前,灯台を見上げたところです。

2018/10/15

2018/10/15

2018/10/15

2018/10/15

上陸すると「国有地につき立入禁止」の看板が出迎えです(上左)。その横の階段を登ってまずはソーラーパネルの中へ(上右)。ツアーなので自由行動ができないのですが,とにかく灯台の写真を撮りました。見ると灯器に灯が入りました。せっかくのツアーなのにあいにくの天気だと思っていましたが,その代わり薄暗くなったので早めに点灯したようです(下左)。下右は第2海堡の一番の売りである砲台跡付近からの後継ですが,軍事遺跡などには興味がないのでガイドの話はあまり聞かないで灯台の写真ばかり撮っていました。

2018/10/15

2018/10/15

2018/10/15

ようやくお目当ての第2海堡灯台へ接近。初点プレートには「初点 明治27年9月」とありますが,『海員必携東洋燈台表』(明治38年)を見ると,「(燈台通號)富津燈竿/(位置ノ所)東京海灣第二海堡/(初造年月)明治二十七年九月/(構造)木造白色/(等級及燈色)不動白光/(明光間)全度/(自水面至燈火高尺)五丈三尺/(晴天光達距離)八浬」とあり,この初点は燈竿が設置された年です。ガイドの話によると,当時は第2海堡の西端付近に立てられていたということでした。その後何回かの改築を重ねて現在の塔灯はFRP製のちょっと情けない建物ですが,こんな塔灯に大きなフレネルレンズが載っているのは珍しいと思います。

2018/10/15

2018/10/15

2018/10/15

2018/10/15

続いて西側に回り込みます。灯台ばかり注目していましたが,陸地側に眼を転じると【2030】観音埼灯台や旧【8401】東京湾海上交通センターがかすかに見えています(上左)。観音埼からもこの灯台がよく見えたのだから当然といえば当然ですが。この島にあった軍事施設は終戦後米軍によって爆破され,その痕跡のコンクリートやレンガの建造物の残骸が至る所に見られます。軍事オタク,廃墟マニアにはたまらない遺跡群です(上右)。灯台の横に立っているやぐらの上に設置されているのは海保の高性能監視カメラで浦賀水道の航行を見守っているということでした。西側から少し離れて灯台を見ると,赤色分弧の赤フィルターの手前にレンズのほぼ全体が見えました(下左右)。閃光がもろにこちらを向いた瞬間は光が強すぎてレンズの様子がよくわからないので,少し光が逸れた瞬間のものです。

2018/10/15

2018/10/15

上は灯台の南側に回って見上げたところです。南側には三つの丸い擁壁が灯台を守っていますが,その二つに「FORT(砦の意)」「NO2」の文字が書かれています。戦後米軍が書いたのではないかと思われます。ここで第2海堡上陸見学ツアーはおしまい。暮れかかってきた薄暗い道を北桟橋まで戻り,第2海堡に別れを告げました(下)。

2018/10/15

2018/10/15

2018/10/15

船上から最後のお別れです(上)。灯台の光がどんどん強くなるような印象で,上に掲げたものも少し光が逸れた瞬間です。行きがけに見た【2038】浦賀水道航路中央第5号灯浮標にも【2030】観音埼灯台にも灯が入りました。三笠桟橋に帰り着いた時には横須賀の街にも灯がともり,薄暮の中の灯台や灯浮標も美しく点灯していました。

以下は横須賀側から遠望したあれこれです。一応こんなところからも見えたという記念です。

2011/10/25

2011/09/02

【2016】第2海堡灯台は富津市に属するのですが,富津側から見たときにはまったく見えませんでした。ふと気がついて横須賀側から見たら,はっきりと見えました。上は衣笠山公園の展望台から見下ろした第2海堡,対岸に見えているのは富津市の工場群です。下は横須賀市平成付近から見たものです。【2030】観音埼灯台や馬堀海岸,八景島などからも,同じようものばかりなので写真は割愛しますが,快晴の時にはよく見えていました。

 前の灯台    ホーム  灯台の形 / 千葉県  いつかの灯台  上へ   次の灯台