WMA-029マラッカ灯台Malacca Lighthouse

F1633Batu Gelama/F1640Pulau Panjang W End

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古都マラッカの中心部,観光名所セント・ポール教会の横に旧マラッカ灯台が保存されています(上)。今では灯台であることも忘れ去られ,とあるガイドブックには教会付属の鐘楼などと書かれていたりしますが,塔頂部には灯ろうが残っていて,まごうことなき灯台です。ところがネットで調べて見てもセント・ポール教会や灯台の前に立つザビエル像(下左)などについては詳細な紹介の記事があるのに,灯台に関してはせいぜいイギリス統治時代の1849年に建設されたということくらいで詳しいことは何もわかりませんでした。灯台の前に立てられた茶色い案内板(下右)も教会のことばかりで灯台のことは何も触れられていません。

アーチ状の脚部から梯子で2階に上がる構造で2階からは外壁に取り付けられた梯子で屋上の灯室に上がれるようです。どんな灯器が入っていたかとか,消灯はいつごろかなど,どこかに記録はないんでしょうか。

マラッカ観光とて新しく埋め立てられた人工島のマラッカ海峡に面したところにある新しい観光名所マラッカ海峡モスクを訪れました(左)。ここに拝観入場すると海に張り出したテラスがあり,そこからマラッカ海峡が一望できました(右)。

沖合に二つの標識があります。いずれも灯台か灯標かよくわかりません。左が【F1640】Pulau Panjang West End,直訳するとパンジャン島西端灯標といったところでしょうか。見たところ島(Pulau)といっても海の中にあるように見えますがネットで検索すると岩礁の上に立っている画像があったので引き潮になると島が顔を出すのかもしれません。ただしネットの画像は灯器が赤色で灯質も赤色複合群閃光のような記載がありましたが,実物を見る限り灯器は白くなっているので,灯質が変わったか同定が間違っているかどちらかでしょう。海面に対して少し傾いたさまなど形はそっくりなので同定は間違っていないと思うのですが。一方右は【F1633】Batu Gelamaという名前なので直訳すればゲラマ礁灯標(灯台)といったところでしょうか。四角い土台の上に円筒形の灯塔が建っていて高さこそ4mと低いものの灯器の様子などから灯台といってもいいような気もします。

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