九段の高燈籠(常燈明台)

 

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東京北の丸公園の田安門前に立つ九段の高燈籠(常燈明台)。和洋折衷の不思議な灯籠です。本来は明治4(1871)年に建てられた靖国神社(当時は東京招魂社)のための灯籠ですが,当時はこの九段から東京湾はもちろん房総半島まで見えたということで,品川に出入りする船の良い目印になっていたということです。当初は靖国通りを挟んだ反対側の神社の前にあったものを靖国通りの拡幅に伴って現在地に移されたものです。常夜灯や灯明台が最初から航行の目印を第一の目的に建てられたものが多いのに対し,高灯籠といわれるものは本来社寺仏閣に献燈されたものが多いので,ここに掲げるのは不適当かもしれませんが,その中には往時には貴重な航路標識となっていたものも含まれるので,あまり厳密には考えずに並べることにしました。
右上の写真で歩道橋の奥に見えている大きな鳥居は靖国神社のもの,高燈籠の左に見えている銅像は「子爵品川弥二郎卿像」。右下の写真で上部に見えている風見の方角は漢字で表されています(ちょうど「西」の字が見えます)。
WEBで高燈台の地図を探すと,なぜか実際より西側のインド大使館付近を指しているものが多く見つかります。

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