F1616ワン・ファザム・バンク灯台One Fathom Bank (Permatang Sedepa) Lighthouse

WMA-030 One Fathom Bank (Permatang Sedepa) Old Lighthouse

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【F1616】ワン・ファザム・バンク灯台(One Fathom Bank (Permatang Sedepa) Lighthouse)はクラン港の沖合約45㎞(直線距離,航路では60kmくらい)にあり,12人乗りの小型ボート(よく耳にする渡船とか瀬渡しとかの感じでしょうか)でかなりの波にもまれながら1時間半以上かけて,ようやく到着です。この灯台は4代目で右に見えている黒白の灯台が3代目,初代は灯船だったようです。

ぬれて滑るデッキに海事局の方々に助けられながら上陸(左)。デッキに上がってしまうと灯器部分はほとんど見えません(右上)。ユニークなお椀型の付属舎の外側を巡ると(右下)……

旧灯台が目の前に聳えています。写真で見るより実際はかなり近くにあり,かつて引き潮の時には歩いて渡れたとか。かなりの沖合ですが浅瀬であることがよくわかります。そして何よりもこの旧灯台に巨大なレンズが残されているのに目を見張りました(右上)。これが使われていないのはちょっともったいないですね。さらにこのレンズの上に灯器がありますが,これは非常用だとのことでした(右下)。1999年に現在の4代目にバトンタッチして消灯したので,F番号はありません。代わりにAmateur Radio Lighthouse SocietyのARLHS番号を記載しています。

2019/06/21

2019/06/21

2019/06/21

付属舎に入るといきなりメンテナンスホール(マンホール)がお出迎え(上左,メンテナンスホール(マンホール)の詳細についてはこちら)。この灯台には灯台守が常駐していてその生活用水をためておく水槽の蓋だとか。映画で見る水ノ子島みたいです。上左はメンテナンスホール(マンホール)の位置から真上を見上げたところ。付属舎には台所(下左,釣った魚を料理するそうです)や食堂(下右,海を見ながらする食事! どんな味がするのかな)や……。

2019/06/21

2019/06/21

居間?(上左)や事務室?(上右)があり,さりげなく古い通信機などが置かれています。さていよいよらせん階段を登り(下左,見下ろしたところ)梯子で狭い入口をくぐって(下右)灯室へ。

2019/06/21

灯器はLED化されているので,圧倒的な外観に比べ,ちょっと物足りない感じが否めません。とはいっても八角柱の4面に取り付けられたLEDに併せ上部にも大きな灯器がついていて全体としてはかなり大きな灯器です。かつては大きなレンズが入っていたであろう灯ろう内部は余裕があるので,あちこちから灯器の写真を撮ったあげく,バルコニーへ出ると,目の下に上陸したデッキが見えました(下右)。乗ってきた船は桟橋の向こう側でかなり低いので隠れてしまっています。

バルコニーから見下ろした旧灯台。沖にマラッカ海峡を行く船の姿があります。下から見るよりレンズが近いので大迫力です。

世界的にも珍しいのではないかと思われるドーム+赤白縞々の大灯台を下から上まで堪能し,1時間余りの貴重な体験を胸に深く刻んで,新旧並んだ灯台に別れを告げました。

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