庭瀬港常夜灯

 

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庭瀬港常夜灯を求めて庭瀬の住宅街に突っ込んだのですが,道が狭くて部外者がうろうろするのは困難で,JR山陽本線庭瀬駅ちかくのコインパーキングに車をとめて,歩いて回ることにしました。いい塩梅に駅前に「庭瀬・撫川(なつかわ)案内板」があり,それには詳細な地図とともに,いくつもの常夜灯の位置が記されていました(上の画像はスクロールバーで動きます)。

2017/04/23

事前の資料で「庭瀬港常夜灯」としてピックアップしたものは上の案内図では11番の「本町常夜灯」と記されているものです。常夜灯の右隣り(少し離れたところ,右の写真の右端)に解説板があり(右の画像クリックで別窓拡大表示。木の影が写り込んで見難いけれど),それによれば基壇のみオリジナルで昭和29年に撤去したものを平成19年に復元したということです。上の案内図をみると,この付近に旧庭瀬港と書かれています。

上の案内図によれば「信城寺境内常夜灯」(左)と門前のすぐ横の「常夜灯跡」と書かれたところにあった高札風解説板(右)。ここにあった常夜灯が隣のお寺に移設されたものです。

駅に戻る途中にあった「観音堂常夜灯」。これには解説板はありませんでしたが,竿の正面には「妙見宮」,右側には「天保十亥年/六月吉日」と書かれています。天保10年は己亥で1839年ですから約200年前に建立されたものということになります。
上の案内図を見ると,撫川沿いにもいくつか常夜灯が残っているようで,庭瀬藩の中心地であった当時の庭瀬港には夜ともなるとたくさんの常夜灯がともって,その賑わいを示していたと思われます。庭瀬城跡を始め,たくさんの史跡がある庭瀬の町は1日かけて散策しても面白いだろうと思います。

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