3889赤穂御埼灯台/3890赤穂灯標

伊和都比売神社の御神燈

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2017/04/09

赤穂御崎温泉街の上の丘に建つ【3889】赤穂御埼灯台。八角形の躯体がサクラに包まれていました。これで青空が広がっていればいうことがないのだけれど。階段を上がった正面の玄関のそばに燈光会の周知板もありました(左の画像クリックで別窓拡大表示。銀色のタイプにしては汚れもなく読みやすいものでした)。周囲は広いので多少樹木が被るけれどいろんな方向から写真を撮ることができました。

灯室もあまり灯台風ではなくなんか展望台みたいです(左)。灯器は見えませんでした。右は初点プレート。

訪問時,桜が満開であちこちの公園では桜祭りの人出でにぎわっていました。どこの駐車場も満車なので車をとめるところを探しながら進んでいったら,呆気なく灯台のすぐ下についてしまいました(左)。付近には駐車スペースもあり階段の下からも灯台の姿が確認できます。多くの訪問記を読むと「長い階段を上って……」とあり,車をとめたところから下を見ると何段か車道を貫く長い階段が見えますが(右)これを登らずに楽をしてしまいました。

温泉街を下ったところにある伊和都比売神社の大鳥居越しに【3890】赤穂灯標の姿が認められました。灯台から降りてくるときに海の中にちらちら見えているのに車をとめることができずやきもきしていたのですが,この神社には駐車することができ,正面から灯標を見ることができました。鳥居の下でバカなポーズをとっている若者がちょっと邪魔でしたけど。

鳥居の左右に2対の灯籠があり,鳥居寄りの1対には,竿の表面に「御神燈」,側面に「住徳丸」「文政二己卯年十一月吉日(?)」,外側の1対には,竿の表面に「献燈」,側面に「願主大阪靭(?)町木村氏」「嘉永五年壬子3月吉日」と書かれています。「常夜燈」とは書かれていないけれど,伊和都比売神社はいまでこそ「恋人たちの聖地」とか馬鹿なことを言っているけれどかつては海運安全で信仰を集めた神社だから,ここに灯が入って船人のよき目印になっていたのだと思います。

神社の一角にこの地区の文化財案内図があり(左),その左下のところに「御崎灯台」が明記されています。この神社から車道を辿り④(旧御崎小学校跡)のところからまっすぐ階段を登って灯台に至るのがまっとうな経路なんでしょうね。

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