0202ノッカマップ埼灯台

 

 前の灯台    ホーム  灯台の形 / 北海道(東岸)  いつかの灯台  下へ   次の灯台 

2018年に補修工事の入札が公示されていたので,本格的な補修が行われたものと期待して,【0202】ノッカマップ埼灯台を3訪しました。大きな発電用風車が並び,国道の入口からしてだいぶ様子が変わっています。以前は小さな道標だったものが大きなものに代わり(上左),水たまりやぬかるみの続く道は砂利が敷かれて車で入ることができるようになっていました(上右,以前から車で入れないことはなかったけれど,ちょっと躊躇させる道でした)。花畑のような草原の彼方の灯台(下)。手前の紫色の花はヒオオギアヤメです。

すっかり補修されてきれいになった【0202】ノッカマップ埼灯台。どちらの方向から見てもバックに海が入って絵になります。海と空が青かったらもっとよかったのだけれど。

本体は古いタイルがはがされ,壊れかかっていた庇や擁壁が撤去されてきれいに塗り直されていますが,灯器の部分は(多分)元のタイルのままで,三角屋根の部分が塗り直されていないのが残念(左)。初点プレート自体は変わっていないので読みにくいものですが,その周りは真っ白に塗られています(右)。

右から見ても左から見ても,アップでも少し離れてもいい感じです。上の手前に見えるピンクの花はエゾフウロ。下左はシオガマギク舐めの灯台ですが,その左側にもエゾフウロのピンクが見えています。とにかくノッカマップといえば原生花園といっていいくらい野の花に囲まれているので,いつも周辺でたくさん花の写真を撮ります。いつもはそれらを掲げないのだけれど,名前だけなのもつまらないのでエゾチドリ(下右の上左),ツリガネニンジン(同上右),ヤマブキショウマ(同下左),テガタチドリ(同下右)をまとめたものを掲げます。その他にも,キタノコギリソウ,ナガホノシロワレモコウ,エゾニュウなど,また私どもがその名を知らないたくさんの花々を見ることができました。したがって国道から入ってすぐの広くなったところで車をとめて,灯台までの道は花を愛でながらのんびりとアプローチするのが吉です。道が走りやすくなったからといって灯台の前まで車で乗り付けようなどというさもしい根性を持ってはいけません。

以下,初回訪問時,再訪時の記事です。

2010/07/17

道道35号線に【0202】ノッカマップ灯台の入り口の標識がありますが,そこからはるかかなたに白黒模様のノッカマップ灯台がかすかに見えます。

2010/07/17

そこから灯台までは,またしてもたくさんの野草が溢れていて,たいそう気持ちのいい道のりです。ほかであまり見ないテガタチドリがこれでもかというほど咲き誇っていました。シオガマギクやノコギリソウ,アラゲハンゴンソウ,ノハナショウブ,ヒオオギアヤメ,エゾフウロなどなど。
そして,灯台の先は断崖絶壁でその向こうに根室湾が広がっています。右の方に写っているのは国後島でしょう。

2010/07/17

2010/07/17

間違いなく北海道でも最高のロケーションにある灯台だと思います。近づいてみるとちょっと痛んでいてプレートもかなり古びているのが,残念です。駐車場と遊歩道を整備してノッカマップ原生花園として売り出せば,間違いなく多くの人が訪れるのではないでしょうか(もちろん,そうなってほしくないという気もするのですが)。ここで野草を堪能したので,すぐ近くにある北方原生花園は車窓からカメラに収めただけで通り過ぎてしまいました。

2014/08/01

ノッカマップ再訪。太平洋側では霧がひどかったのに根室湾に回るとこんなによく晴れています。でも撮った写真はびっくりするくらい初回訪問時と同じアングルでした。前回に比べて躯体自体の痛みがさらにひどくなっているように見えます。2014年8月22日付で「白地に黒横帯1本塔形」から「白地に黒横帯2本塔形」に変更になったのですが,もとから2本だったような。2月の位置補正に続いての灯台表変更なので,近いうちに本格的な修理が始まるのではないかと期待されるところです。
【追記】上記の通り,2018年に大幅な補修工事が実施されました。

 前の灯台    ホーム  灯台の形 / 北海道(東岸)  いつかの灯台  上へ   次の灯台