6956金見埼灯台

 

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【6956】金見埼灯台は徳之島最大の観光地,金見﨑の園地内の岬に立つ白亜の灯台ということで,併設の照射灯は廃止になったものの,その姿はまだ見れるだろうと楽しみにしていました。観光名所ソテツのトンネルの両端に駐車場があり,出口の駐車場が灯台に近いのですが,たまには観光名所も訪れようと,ソテツトンネルの入口の駐車場に車をとめ,トンネルを抜けて展望台に上ってみると,灯台のあるべき岬の先端には白灯ではなく電波塔のような鉄骨やぐら組の塔が立っています。左端に写っているのが廃止された照射灯のターゲットだったトンバラ岩です(上)。灯台らしい姿が見えないのでおかしいなと思いながら,展望台下の分岐を岬の方へ向かい(下左)ほどなく白い鉄塔に到着(下右)。この先に灯台がありはしないかと思って少し先に進んでみたのですが,それらしいものは見つかりません。

どう考えてもこのやぐら形の鉄塔が灯台としか思えず,金網に囲まれた周囲を詳細に見て見ても看板やプレートは一切見当たらず,本当にこれが灯台かと思いましたが,海側に張り出したアームの先にLEDの灯器を発見して(右上)やはりこれが【6956】金見埼灯台に間違いないだろうと判断しました(その後展望台の下のお店で伺ったら,灯台は今年になって建替えられたとのこと。慌てて資料を確認したら,確かに2019年4月12日付けの追加表で灯高,高さが変更になっていますが,塔形は変更になっていません。どうみても新しく建ったのはやぐら形で白塔形とは言えないと思います)。隣の建物には「徳之島防災無線なんとかかんとか」という看板が掲げられているのに,灯台には灯台名はおろか「海保」や「名瀬海上保安部」はおろか所属を示す一切のの名前がどこにも掲げられていないのは,どういうわけでしょう。きっとこの鉄塔が別組織の管轄となり(自衛隊? 電話会社?)海保が間借りする形になったのではないかと推測しました。やむをえず再度展望台に戻ってこの灯台らしくない灯台を撮り直し(右下),金見埼を後にしましたが,とても灯台とは思えない姿に建て替えられていたことに腰が砕けるような思いをしました。帰宅後調べてみたら,明弧が備考に追加されていますが,灯器に暗弧板があるわけではなく,鉄塔側の光が遮られるからのようです。再度10管のHPを見ても【6956】金見埼灯台の写真はそのままでした(2019年12月18日現在)。

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