4742安芸絵ノ島灯台/4737安芸俎礁灯標
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灯台の形 / 広島県
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2017/10/14
広島の灯台巡りの旅の中で唯一,宮島観光をし,厳島神社だけでなく弥山に(ケーブルカーを使って)登ったのですが,ケーブルカーの終点から弥山の山頂付近にかけて何個所か,瀬戸内海を見渡せる展望所があり,そこから江田島,能美島周辺,宮島周辺の灯台が遠望できました。とりわけ見えないと思っていた【4742】安芸絵ノ島灯台が目の下に見えたのには感激しました。結局山に登っても灯台から離れられない私たちです。
【4742】安芸絵ノ島灯台のある絵の島はかつて小那沙美(小奈佐美)島と呼ばれ,明治37年初点の「小那沙美島灯台」が設置されていました。1962(昭和37)年何故か小那沙美島は絵の島と改称されそれに従って灯台も「安芸絵の島灯台」と改称されたのですが,1964(昭和39)年に現在のコンクリートの灯台に改築されるに伴って旧灯台は明治村に移設され,保存展示されることになりました。その後1985年(昭和63)年8月に「安芸絵ノ島灯台」という現在の名前に改称され,1992(平成4)年には太陽光発電に切り替えられたということなのでこのときLED化されたのでしょう。明治村で先に初代灯台を見ているので,その末裔の姿を見ることができて,とても感慨深いものがありました。
上は三高港付近を遠望したところで,【4739】三吉西防波堤灯台が確認できました。撮影時には気がつかなかったのですが,その沖に【4740】笠磯灯標の姿も写っていました。どちらも拡大には耐えません。下は【4741】中ノ瀬灯標。これも無理やり拡大したものですが,その形はわかります。大奈佐美島の先に安渡島の姿も見えますが,さすがに【4743】安渡島灯台の姿は確認できませんでした。
さらに右の方に目を転じるとかすかに【4737】安芸俎礁灯標の姿が確認できました。能美島からの方が近くに見えるはずなのに見落としてしまっていたので,ここで何とか形が確認できたのはラッキーでした。
宮島の聖崎に常夜灯があるというので,厳島神社から船着場を越えて岬の付け根まで行ってみたのですが,聖崎の先端へは道が繋がっておらず,どこからも常夜灯は見えませんでした。結局宮島口からの行き帰りの連絡船のうえから遥かに望むほかなく,残念でしたが,しょうがありません。この常夜灯は現在電気で点灯しているので,地元では聖崎灯台と呼ばれているそうです。
結局世界遺産といっても灯台に始まり灯台に終わった宮島観光でした。