2806田曽埼灯台/2807五ケ所港宿田曽沖防波堤灯台

 

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2016/02/09

【2806】田曽埼灯台へ向かう前にまず【2807】五ケ所港宿田曽沖防波堤灯台へ。宿田曽港は田曽浦と宿浦にまたがっていますが,その田曽浦側から伸びる長い防波堤の先に宿田曽沖防波堤灯台が見えます。ずいぶん長い防波堤ですが,陸から繋がっているので歩いていけそうです。

2016/02/09

港の入り口のところにトイレの設置された小さな公園があってその横に駐車スペースがありました(上左の左手前)。何の注意書きもないのでここに駐車させてもらいましたが,港の周辺で駐車の場所はいくらでもあります。この写真の奥に,斜め左に登っていく坂が見えますが,ここが【2806】田曽埼灯台への入り口です。この坂を上ったところが上右の写真で,正面に見える大きな建物の駐車場の横のコンクリ—トの塀(防潮堤?)と民家の間の狭い道を進んでいくと,階段があって(下左)すぐに山道になります(下右)。

2016/02/09

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2016/02/09

かなりきつい山道を10分ほど登ると(途中で港の方を振り返ると遥か彼方に【2812】間鼻島灯台が見えました)少し広い道に出て,左からくる道に合流します(上左)。この上で出会った農作業帰りのおばあさんの話によれば,太い道を辿って下れば比較的楽な道で田曽浦の集落に出ることができるそうですが,だいぶ遠回りになりそうです。そこにオレンジ色の道標が設置されていました(上右)。このオレンジ色の道標は要所要所に設置されています(下左)。上に畑があるところも多く,この道標がなければ,つい上の道を上ってしまいそうです。下右が最後の道標で,ここを登れば【2806】田曽埼灯台です。

【2806】港から20分弱で田曽埼灯台に到着。もとは官舎があったと思しき広さの部分が芝生の広場になっていて,周囲は生け垣が廻り,大層気持ちのいい場所でした。初点プレートは御影石で残念ながらほとんど読めません(右上)がWEBの記事によると,「田曽埼灯柱/初点灯 昭和26年3月30日」と書いてあるらしい。ところが後日,ネットを探っていたら,「初点 大正14年9月21日」という記載を見つけ,例によって昭和24年版の灯台表を調べてみたところ,「197 田曾埼燈柱/大正14年/……木柱(6.7)……」と記載があり,これが昭和26年に建て替えられたのではないかと思われます。ただし昭和2年〜13年の日本燈台表や東洋燈台表にはそれらしい記述が見つかりませんでした。

灯台から一段下がったところも官舎か何かの跡地でしょうか,梅の花が満開で,その横の鈴なりの夏ミカンは大半がもう地面に落ちているので,下が真っ黄色です(左上)。灯台の裏側の生け垣の間にはスイセンの花がたくさん咲いています(左下)。その横には桜の木が植わっているので,季節にはまた違った美しさを見せてくれるのでしょう。何だか季節感いっぱいの灯台でした。

灯台から田曽浦の港を見下ろしたところです。灯台のすぐ下にも農作業小屋があり,畑がありました。左に電線が伸びていますが,ソーラー+LEDなので灯台にはつながっておらず,もう使われていない電線なのでしょう。

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