2195千葉港葛南市川灯台

 

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【2195】千葉港葛南市川灯台。東京ディズニーランドのある浦安の二つ隣,JR京葉線の市川塩浜駅から歩いて15分くらいのところにあります。埋立地に大きなトラックが行きかう工場や倉庫が並んでいるようなところなので,近づけるかどうか不安だったのですが,海を目指していくと海岸線沿いに大きな道が走っていて,海際に並ぶ駐車の列の上に,それらしき頭が見えました(中左)。灯台表によると高さ3.7mなので,身長の倍以上の高さのはずですが,どうもそれほど大きく見えません(中右)。でも近寄ってみると,基部に何かラベルが貼ってあるように見えたので(下左),近寄ってみると,まごうかたなき初点プレート?でした(下右)。メーカーのラベルらしきものの上に「千葉港葛南市川灯台/SI-30K 180kg/34 昭和55年1月/市川市役所」と書かれたプレートが貼られています。灯台名が確認できたのはうれしかったのですが,なんで市役所? 海保じゃなくていいのかな。昭和55年1月は初点の日付だろうと思います。
この灯台は2016年10月14日付けの追加表で廃止が発表されました。次々に灯台が廃止されるのは残念ですが,この灯台に限っては廃止もやむを得ないだろうなと思います。

この灯台は港の陸側に立っているので,とっても小さいけれど防波堤灯台ではありません。狭い水路を挟んで海側には長い堤防があり,陸側には物置小屋や雑然と荷物が積まれています。大きなトラックが駐車したら,道路側から灯台は見えなくなるほどの小さな灯台で,狭い水路に止まっている船舶の柱や何かでさえ灯台よりずっと高いので,ほとんど機能していないのではないかと思います。東京湾の灯台が次々に廃止になる中で,この灯台もいつまであるかわかりませんが,やっぱり廃止になってしまいましたが,まだ現役の間に間近に見ることができて幸いでした。

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