0759玉江港灯台

0760玉江港東方照射灯/旧玉江浦燈柱

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【0759】玉江港灯台。萩の城のある指月山の南を流れる橋本川の河口の神社のそばに立っています。砂浜で繋がった小さな島の上ですがコンクリートの参道が続いていて,鳥居をくぐると灯台の奥にお社がありました。

お社の方から灯台を見下ろすと,入口の屋根に当たる部分に併設の【0760】玉江港東方照射灯が取り付けられているのが見えました。さらに海岸の方に街灯のような廃灯のようなコンクリートの柱が見えています(左,下記参照)。灯台の灯器のアップ(右下)は少し離れたところから。灯器はLEDですがソーラーパネルは見当たりません。照射灯のために商用電源を引いているので,灯台もそれを使っているのでしょう。

上段は併設の【0760】玉江港東方照射灯の灯器です。照射しているのは橋本川の河口に築かれた防波堤です(下)。白く塗られた円盤状の土台の上に標柱らしきものが見えています。灯台表には「灯台の東北東約80mの防波堤北端を照らす」と書かれています。この防波堤の向うにもう一つ見えている防波堤の左側,指月のお山の麓が玉江港です。

灯台のそばに見えていたコンクリートの柱は玉江港燈柱というものらしいことが分かりました。昭和43(1968)年の燈台表によると初点は昭和28(1953)年で位置は「橋本川口左岸の導流堤基部34 24.6 131 22.5」と記されています。この値を世界測地系に変換してみましたが実際の位置とは少し位置がずれてしまいました。この当時の測地系は日本測地系ともまた違っていたのかもしれません。構造は「白四角形コンクリート造 5.8」,備考として「山口県玉江浦漁業協同組合管理」と記されていました。電線はつながっていますが(上右),塔頂部は崩れかけていてもちろん灯器もありません(下左)。
下右は県道64号線から灯台への入口です。この付近に車をとめてオレンジ色のガードレール(山口県のシンボル夏みかんの色で,1963年の山口国体の折に県中のガードレールを黄色く塗りまくったとか)のところから徒歩で入るとすぐに灯台が見えてきます(県道からはいくつか入口があり,どこからでも灯台には行けるようです)。

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