0090アヨロ鼻灯台

 

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天気が恵まれぬままに再訪の機会を逸しているうちに廃止になってしまった【0090】アヨロ鼻灯台ですが,奇跡的に天気が回復したので,思い切って再訪してみました。海岸に着くと,前回とは違ってくっきりと灯台の姿が見えています(上)。2016年に廃止になったのだから当然といえば当然ですが,塔頂部をアップにしても灯室は空っぽです(下左)。灯台への階段や山道は灯台が現役だった初回訪問時より整備されているように見えました(下右)。帰宅後調べてみると2019年に設立された「アヨロ鼻灯台周辺保存会」という団体が観光地化を目指して周辺の整備清掃をしているそうですが,「ウポポイ(民族共生象徴空間)」に便乗したとしてもここを観光地にするというのは無理があるのではないかしら。

灯台に到着。美しい水平線が見えています。前回の2枚目の写真と同じ構図ですが,なんという違いでしょう。まだ電線などが繋がっているので,この写真だけ見ている限り,とても廃止された灯台とは思われません。

灯台に近づくとスペースがないのでほとんど写真は撮れません。初点プレートに揮毫者(海保の偉いさん)の名前が入っているのに今回初めて気がつきました。かえすがえすも現役時代に再訪できなかったのが悔やまれる,素晴らしいロケーションの灯台です。この灯台が解体されずに残されていることを喜ばねばならないのかもしれません。

以下初回訪問時の記事です。

2010/07/20

2010/07/20

2010/07/20

2010/07/20

【0090】アヨロ鼻灯台は国道からカーナビを頼りに,こんなところを入っていけるのというような道を海岸の方に降りていって,行き止まりの小さな海水浴場?から階段を登ったところにあります(上はこの海岸から見上げたところ)。またしてもあいにくの霧が出てきてしまいましたが,到達したときの達成感とか灯台の佇まいとか,なかなか味のある灯台です。霧が晴れれば,灯台の向こうに海が広がっているはずです(中)。階段があるにもかかわらずほとんど藪こき状態であがっていくと,途中には,アイヌの遺跡の標識がありました(下右)。灯台の頭が少し見えています。
霧の晴れた時に再訪したいと思っていましたが,残念ながら2016年10月26日廃止(第一管区海上保安本部「一管区水路通報第38号」)されてしまいました。

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