2750菅島灯台/2748答志和具港南防波堤灯台
2750.5菅島港3号北防波堤灯台/2751菅島港北防波堤灯台

2749間ノ七島灯浮標
菅島小学校

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Aランクの明治期灯台でもあり,50選灯台にも選ばれている【2750】菅島灯台。スイセンが満開の時期に訪問することができました。よくその姿が「チェスのルークのような」と形容されますが,それは塔頂部の形状に限っての話で,灯台そのものはルークから連想されるよりもはるかに重厚で迫力のあるものでした。

2016/02/07

2016/02/07

表札のかかった正門から灯台まで煉瓦の道が続き,かつて官舎のあった場所にはスイセンが咲き乱れていました。ここに立っていた官舎は現在明治村に移設して保存展示されています。正門を入ったすぐの左側に燈光会の周知板もありました(左の画像クリックで別窓拡大表示)。この周知板,古いタイプのものなのにきれいに文字の部分が黒く補修してあるのはいいのですが,文章が何ともいやはや。いや言いたいことはわかるんですけどね。それにこの手の周知板はよく銀色のテープで修正してあるのですが,ここのは一切元に戻してしまったようで,位置情報は日本測地系に戻ってしまっているようです。初点プレート(右上)はさすがに明治期灯台らしい品格のあるものです。塔頂部(右下)はこの位置からはよく見えないので,灯台から少し下ったところにある展望台(後述)から撮影しました。

2016/02/07

菅島訪問後,【2764】石鏡灯台へ向かう途中の県道128号(パールロードシーサイドライン)の展望駐車スペースから見た菅島灯台です。ちょっと遠いけれど,その独特の姿形は肉眼でもはっきりとわかりました。

2016/02/07

2016/02/07

2016/02/07

2016/02/07

菅島灯台への道はまず菅島港から。鳥羽港(佐田浜港)から15分前後で菅島港に到着です。【2751】菅島港北防波堤灯台が見えています(上左)が,あとでゆっくり眺めることにして港から左に海岸を辿っていきます。【2750.5】菅島港3号北防波堤灯台も見えてきます(上右)が,これも後回しにして先を急ぎます。面白い褶曲地層が見られる海岸線の道を辿って(下左)山道に入ると灯台への道しるべが出てくるので安心です(下右)。

2016/02/07

2016/02/07

途中の開けたところから灯台の頭がのぞいていました(上左)。最後の案内板(上右)のところを折れると,すぐに灯台の頭が見えて(下左),やっと灯台に到着です(下右)。坂を超えて灯台の全身が見えてくる瞬間が灯台巡りをしていて一番うれしく心躍る瞬間です。ましてこのような青空の下ならなおさらです。案内書などには港から20分と書いてある行程を,のんびり歩いて40分くらいかかりましたが,道に迷う心配もなく楽しい山歩きでした。

灯台の木の扉やら窓のありさま,八角形の灯ろう部分など,他の灯台とは一味違う雰囲気を持った灯台です。古い写真を見ると燈光会の周知板が灯台のすぐ左手に立っていたようですが,上記の通り現在は正門の横に移され,灯台の左横には登録有形文化財と近代化産業遺産に指定登録されたことを示すプレートを埋め込んだ石碑が立っています。その手前には「平成22年制作の菅島小学校児童作品を原本に制作」された「未来に残そう青い海」という灯台を描いたプレートも設置されています(右上)。また煉瓦敷きの道の一部に「旧官舎使用レンガ」が敷かれていました(右下)。

2016/02/07

2016/02/07

菅島港から灯台へ向かう途中にも神島と伊良湖岬はちらちらと見えていたのですが,灯台からの帰り,少し下ったところの脇に展望台があったので,登ってみたら,渥美半島が一望できました(上)。手前の神島の左に伊勢湾交通センター,【2507】伊良湖岬灯台も見えています。【2504】神島港北防波堤灯台も顔を見せています(下左)が,【2504】神島灯台は島の向こう側になるので,こちらからは見えません。この展望台からは,菅島灯台の上の方が見える(下右)ので,望遠で見てみると足元からは見えなかった灯器の一部がちらりと見えました。上の方に掲げた灯器の写真はここから撮影したものです。

2016/02/07

2016/02/07

海岸線まで下ってくると(しろんご浜というところに寄ってみました),向かいの答志島がよく見えます(上)。もしやと思って探してみると【2748】答志和具港南防波堤灯台が確認できました(下左)。和具港の2灯台は岬にさえぎられてみることができません。左の方に【2749】間ノ七島灯浮標が見えていました(下右)。

2016/02/07

港に戻って2灯台の撮影です。まずは東側の【2750.5】菅島港3号北防波堤灯台。灯台の左側に小さく赤い【2749】間ノ七島灯浮標が写っています(上)。下右は防波堤の付け根の方から。歩いていけば簡単に根元まで到達できそうです。

【2751】菅島港北防波堤灯台は沖ノ島という人工島の先端に立っていて,定期船発着所のそばから橋を渡っていくことができます。これはその橋の上からの眺めです。

2016/02/07

2016/02/07

上左は橋の上から振り返ると目に飛び込んでくる菅島小学校。菅島灯台そっくりの中央の塔が目を引きます。鳥羽行の出航まで時間があったので,北防波堤灯台の根元まで行ってきました(上右)。初点プレート(下左)とちょっと背の高いLEDの灯器(下右)です。LED化されるとき大抵の灯台は高さが少し低くなりますが,たまに少し高くなることがあるのはこういう灯器を設置したからなんでしょうね。

当初は菅島から答志島にわたって答志港,和具港を訪問したのち,答志島を横断して桃取港へ行こうと考えていたのですが,こんなに目の前なのに菅島−答志島間は1日朝夕の2便しかなくいったん鳥羽に戻って出直すとしても時間が合わないので,1日で2島を回るのは難しいことがわかり,答志島は断念して的矢湾を目指すことにしました(後日英虞湾の灯台を巡ったのち改めて答志島を訪問しました)。

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