この花が藪を覆っているとよい香りが一面を漂います。少し汗ばむのが心地よい初夏の散歩の楽しみの一つです。右は，別名キンギンカの由来のとおりの花の様子。花はたいてい二つ並んで咲いています。

　つぼみの先端はわずかにピンクですが，それが開くとまるでマニキュアのようにも見えます。

　つる性の植物ですが，そのつるはあまりしなやかではなく，かご細工などには向かないようです。花の色形，そして香りだけで十分楽しませてくれるのだから，文句を言ったら罰が当たるのですが。ただそのつるも丸めてリースの土台くらいにはなります。

　こちらはもうひとつの別名ニンドウの名のとおり，秋になっても葉は緑で，黒い実をつけます。