旧堺灯台

(3569堺航路第14号灯浮標/3570堺航路第15号灯浮標)

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堺市の大浜公園駐車場から迂回するように歩道橋を渡って高速道路の下をくぐっていかねばならないのでちょっと戸惑いますが,いたるところに道案内があります。歩道橋の上から,高速道路の橋脚に囲まれた姿が見えてきます(上左)。この辺りから灯台へのアプローチは市が観光PRのために設置した背景の壁画が目を引きます(上右)。
旧堺灯台は明治10年の建造以来場所を変えずに昭和43年まで港を照らし続けてきました。港のまわりが埋め立てでどんどん沖の方に伸びていってしまったので,灯台としての役目が果たせなくなったのですが,今でもこのようにきちんと保存され,周囲もよく整備されていて,町の人々に愛され大切にされていることがよくわかります。堺市のメンテナンスホール(マンホール)(南蛮船と組み合わせた別のデザインもあります)にもデザインされ,旧酒田灯台のメンテナンスホール(マンホール)とともに蓋業界でも人気ですが,実物の旧酒田灯台はかなり傷みが目立ちました(再訪時,補修工事が進められており,ずいぶんときれいになりました)。

2017/03/28

燈台を取り囲むように歩道ができているので,いろんな角度から眺めることができます(上左)が,どの角度から見ても素晴らしいフォルムです。灯ろうにまだレンズが入っています。この塔部の形は建設当初のものに復元されていて,一時は丸屋根になっていたようで,メンテナンスホール(マンホール)などにデザインされているものと形が異なります(上右)。近くに設置された解説版(下左の画像クリックで別窓拡大表示)に簡単な解説がありますが,堺市立図書館のHPにもこの灯台の解説の頁があって,古文書から現在の堺市でどのくらいこの灯台が愛されているかまで詳しく記されていました。灯台の周囲の石垣も時代を感じさせるものです(下右)。

左は灯台から港の入り口方面を見たところ。今では水平線のように見えるところも埋立地が広がっています。そこにいくつか灯標があり,それだけがいまもここが航路であることを示しています(右)。見えているのは【3569】堺航路第14号灯浮標(左の赤い灯浮標)と【3570】堺航路第15号灯浮標(右の緑の灯浮標)。

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