3501友ヶ島灯台

 

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2017/03/26

明治5年初点のブラントン灯台の一つでランクAの保存灯台に指定されている【3501】友ヶ島灯台。大阪条約灯台の一つでもあります。灯器は4灯4面の「LU-M型」だとのこと。灯台の横の砲台跡からよく見えました(上右)。初点プレートは凝った書体で読みにくいのですが(下左),右から「明治五年六月廿七(?五には見えません)日初點燈於舊臺/明治廿参年八月五日再點燈於新臺」と書かれています(燈光会の周知板には初点は6月25日と書かれています。また陸軍が第1砲台を築設するために25m東に移設したのが新台です)。「近代化産業遺産」やら「登録有形文化財」に指定されている由緒正しき灯台です。その割に灯台周辺は雑然していましたが,軽トラックがとまっていたので何か工事をしていて資材が散乱していたのかもしれません。

2017/03/26

2017/03/26

友ヶ島というのはこの灯台の立つ沖ノ島,【3502】地ノ島灯台のある地ノ島,神島,虎島の四島を総称する名前だということを現地で初めて知りました。そのためにいちいち「友ヶ島(沖ノ島)」と書かねばなりません。加太港からの連絡船で20分ほどで沖ノ島の野奈浦桟橋に到着(左)。無人島のはずですが廃墟ブームだか「ラピュタみたい」という評判のせいか一大観光地になっているので遊歩道や道標は整備されていて,歩き出すとすぐに灯台の姿も見えてくるので,迷う心配はありません(右)。ただしこの賑わいにもかかわらず夏場以外はパンフレットに載っているようなお店は営業していないようでした。

2017/03/26

2017/03/26

途中第5砲台跡などにも寄って灯台の下に到着,燈光会の周知板が立っていました(上左の画像クリックで別窓拡大表示)。周知板の手前の坂道も灯台に通じていますが奥に見える階段を上ると正門があり,表札も掛かっています(上右)。立派な官舎の奥に灯台がのぞいています(下)。この建物は陸軍の要塞でもあったのだとか。とにかく島中要塞の遺跡が点在していて,観光客のほとんどは灯台よりレンガ造りの弾薬庫やら砲台跡に興味があるようでした。

2017/03/26

海側にまわってみると半円形の付属舎のカーブが見事です(上左)。振り返ると淡路島が目の前で(上右),【3681】生石鼻灯台や【3683】高埼灯台もかすかに見えていました。そういえば,淡路島の灯台巡りをしたときにこの灯台が思いのほか近くに見えて驚いたものでした。

「ラピュタの島」といわれるきっかけとなった第3砲台跡の近くのタカノス山展望台から見た灯台です。この位置から見るのが一番きれいに見えるかもしれません。この後せっかくだからと砲台跡やら弾薬庫やらを見て回り,結局2時間半ほどをこの島で過ごしました。燈台以外の写真もいっぱいとってきたけれど,それらは他のSNS等のサイトにお任せしましょう。

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