2592栄生灯台

 

 前の灯台    ホーム  灯台の形 / 愛知県  いつかの灯台  下へ   次の灯台 

【2592】栄生灯台は平坂入江という川のような入江に面しています。写真の右奥に栄生漁港があり,その漁港からカーナビのいうままに堤防の上の細い通路に乗ってしまい,途中方向転換もできず,冷や汗をかきながら灯台に到着しました。写真で分かるように海側は少し高くなっていますが,反対側はがけで,とても車がすれ違えるような道ではありません。ちょうど灯台のところに少し膨らんだ退避場所があり,そこに車をとめて写真を撮りました(待避所といってもガードレールもなくすぐにがけなので恐ろしくて十分寄せられません)。

灯台は堤防の外側で一段降りたところにあります(上左)。珍しい縦型の初点プレートで,御影石の彫刻の黒い塗料がはげて少し読みにくくなっていますが,「榮生燈柱/初點燈昭和二十六年六月二十日」と書かれていいます(上右)。灯台表の解説には「灯台,灯柱」と一括して説明した上で,「塔状のものを灯台といい,柱状のものを灯柱という」と記載されています(2008年版/2014年版)が,現在の灯台表には「灯柱」は見当たらず,燈光会のHPにある「光波標識の種類」や「海上保安庁所管航路標識基数」の区分に灯柱の語は見られません。灯台表には少なくとも一つ灯柱が掲載されていることに最近気がつきました(横須賀港海上自衛隊吉倉南桟橋灯柱と思ったら,017年4月14日付けの追加表で名称が変更になり,「桟橋灯」というわけのわからない名前になりました)。また,【4637】北条港灯台の初点プレートほか,いくつかの灯台にも「灯柱」の語が見えます(北条港灯台は018年8月10日付けの追加表で廃止になりました)。
灯器はまだLEDになっていないのでしょうか,太陽電池パネルは見当たらず,電線がつながっています(下,2018年12月14日付けの追加表で光達距離や高さがだいぶ変更になったので,LED化されたのではないかと思います)。
写真を撮り終えた後は,方向転換もできないのでそれまでの倍以上の距離を堤防の上の道を走り続け,廃灯になった衣浦港一色南防波堤灯台があったはずのところあたりで,ようやく普通の道路に出たときにはどっと疲れてしまいました。おかげでこの手の堤防と一体になった道がトラウマになり,手前の方で車を置いて,延々と堤防の上を歩く羽目になりました。

 前の灯台    ホーム  灯台の形 / 愛知県  いつかの灯台  上へ   次の灯台