0407能取岬灯台

 

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【0407】能取岬灯台は何度目の訪問になるでしょうか。左はオホーツクの塔近くからハマナス舐めの灯台,右は海側から見た灯台です。この時初めてこの灯台が,灯塔とL字型の管制舎が独立した建物で渡り廊下のような構造で繋がっていることに気がつきました。写真ではわかりにくいのですが,紋別海上保安部灯光会のペーパークラフトを見るとよくわかります。ブラントン形式や多くの灯台で,付属舎の上または一部を共有するような形で灯塔が立っているのが当たり前と思っていたので,なぜわざわざ灯塔と付属舎を分離する形に設計したのかちょっと不思議です。思えば外国の灯台は灯塔に比べて付属舎が立派で,「LIGHTHOUSE」と呼ばれるのに違和感がありませんが,この語にすでに照明器具の名前であった「灯台」という訳語を当てた時点で「HOUSE」の部分が抜け落ち,「LIGHTHOUSE」とは微妙に違う形に進化する宿命を背負ったのかもしれません。普通はとっくに気がつくことに今頃になって気がつく粗忽な私ですが,ハマナスの香りに包まれながら灯台の歴史と文化に思いを馳せたりしてみるのでした。

以下はこれまでの訪問記です。不要な写真も多くありますが,記憶と記念のために残しました。

2010/07/12

2010/07/12

【0407】能取岬灯台。初回訪問時は暴風雨で持っていた傘が壊れるほどでしたが,ロケーション的にはすばらしいところなので,再訪を期しました。

2011/06/27

そして2回目の訪問。幸い良い天気に恵まれ,前回の雪辱を果たしました。

2011/06/27

2011/06/27

2011/06/27

2011/06/27

灯台は牧場の中にあるのであたりは牧草が茂っていて,ちょうど草刈の真っ最中でした。おかげで灯台の周りはすっかりきれいになっていました。玄関のところにあるのは初点プレートではなく,「総合管制舎」の表札でした(中左)。
管制舎の屋根の上にソーラーパネルが並んでいるので灯器はLEDになっているのかと思ったのですが,電源が太陽電池になっただけで,まだLEDではないようです(中右)。上の画像クリックで,正門の右側に見えている周知板を別窓で拡大表示します(のちに青い新型に取り換えられたので新旧併掲しました)。

2011/06/27

東側からの灯台の勇姿です。周囲は公園のようになっていて,さらに東側にはオホーツク海と知床連山をバックに,「オホーツクの塔」という素晴しい彫刻が立っています。灯台見物のついでに是非寄ってみることをお勧めします。

2016/08/14

【0407】能取岬灯台三訪。2回目で雪辱を果たしたと思ったのですが,今回は真っ青な海と空に白黒が映える能取岬灯台です。ここに掲げたのは,西側の海岸から見た灯台のすがたです。灯台のロケーションとしては最高のものだと思います。

2016/08/14

能取岬の看板越しに(上左),正面から(上右),門柱と周知板(下左,周知板に書かれている管理事務所が別窓に掲げたもの(網走航路事務所)から「紋別海上保安部」に変更になり,白いラベルで訂正してありました),灯器のアップ(下右)とみんなこれまで撮ったアングルばかりですが空の色が全然違います。灯器のアップを見るとビーコンタイプ(LB-M30)で海保のHPや周知板には「実効光度110,000カンデラ」と書いてありますが,電源が太陽電池だけで大丈夫なんでしょうか。確かにここのソーラーパネルは巨大ですけど。

初めて冬の北海道を訪問,パックの団体観光旅行なので期待もしていなかった能取岬に寄ることができ天気にも恵まれてラッキーでした。雪と氷に閉ざされた最果ての岬の灯台の周囲の雪原に観光客が散らばっています(下,私たちもその一員です)。帰宅後写真を見直していて,燈光会の周知板が新しい青いものになっているのに気がつきました(この時は撮影しなかったので2019年訪問時に撮影したものを旧周知板と併せて別窓に拡大表示します)。

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