「雨」やら「雨水」やら書かれた蓋を,大型のショッピングモールや公園,道の駅など,公道から少し入ったところでよく見かけます(公道上にもありますが)。自治体名や市章町章などが入っているのはそれぞれの地域のページに掲げましたが,時折それらが入っていないものを見かけるので,それらをここに掲載しました。

2009/01/17

2009/02/14

【雨】左は千葉県の富浦の道の駅でみたもの。右は山梨県上野原市のコモア四方津地区で見かけたものですが,長谷川鋳工所のカタログに載っているものなので,全国どこにでもあると思います。

2011/10/31

2013/02/08

両者とも第一機材製ですが,左は神奈川県の県立城ヶ島公園内で,右は少し小型で鎌倉市で採集したものです。

この二つも伊藤鉄工製で,両者とも日野市で採集したものです。同じメーカー製ですが,文字の大きさや地紋の格子が少し違いました。

2012/03/27

左は宮崎の日南市で見かけました。オオタケファンドリー製で,電気や汚水も見つけました。右上は香川県の引田町で採集。中央部分が削られているようです。

2013/09/15

左は旧与野市(現さいたま市)で見かけたものですが,あまり見かけない地紋です。右は寒河江市で見つけた名和鋳造所製の「雨水桝」。

2013/02/25

2013/04/09

2013/03/07

2015/01/29

東京市型(いわゆるJIS型)の4種。上左は千葉県の港で見かけたもので,潮風にかなり蝕まれている様子ですが,そこがいい味を出していて……それにこの楷書体,すごくいいです。上右は徳島県の小松島市で採集したものですが,いかにも今出来という感じです。下左は横浜市内にて。釘で書いたような書体に興味が引かれます。下右は上左とほぼ同じで中央の文字が縦書きになっています。ゴチック系の文字に比べて,楷書の文字が入った蓋は,何となく様子がいいですね。三浦海岸駅付近にて。

私有地に引き込まれたところにある下水用の「汚水」の小型蓋はよく見るのですが「雨」と書かれたものはあまり見かけません(左)。右も雨水用の小型ハンドホールです。流し台やふろ場の目皿のように穴がたくさんあいていますが丁寧に「うすい」の表記が入っています。

2017/10/14

左は八角形を小さな四角が繋ぐ地紋です。この文様は中国の明代に生まれた「蜀江の錦」に由来する「蜀江文」といわれる伝統的なパターンで,パッチワークの世界では四角を省略して「オクタゴン」と呼ばれているようです。この蓋は中央の紋章座が空白ですが,南あわじ市で見つけました。
右は安芸の宮島(厳島神社)のそばにあったものですが,紋章座に味気ない「雨水」の文字だけ。地紋は網目文様というべきか,あまり見かけないパターンでした。

2017/07/23

2017/07/12

特徴のある「雨」の字が目を引きます。よく似た書体なので同じメーカーと思いますが,右の方が各部の太さが均一になっているなど今風で,整っているといえば言えなくもないけど,断然左の方が味があります。左は音威子府村で見た北海道型,右は江別市にあった斜め格子型。

「雨水」の文字よりも地紋のパターンに興味が惹かれます。見たことがあるようなないような……。左は大分県佐伯市で,右は鳥取県西伯郡伯耆町(旧西伯郡岸本町)で撮影しました。

東京市型はこれまで「雨水」ばかりで「雨」一文字は初めてです。「雨」の書体が何とも言えずいい感じです。いつまでも消えないで残っていてほしい……

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