F1626タンジュン・トゥアン灯台Tanjung Tuan (Cape Rachado) Lighthouse

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2019/06/22

2019/06/22

2019/06/22

ポルトガルからイギリスまで列強に支配された歴史を持つこの地では,同じ灯台にいくつもの名前があって戸惑います。この灯台も「タンジュン・トゥアン灯台」と呼ばれたり「ケープ・ラチャッド灯台」と呼ばれたりして調べ物をしていると混乱してしまいます。「狼煙灯台」といえば禄剛埼灯台,「豊間灯台」といえば塩屋埼灯台,そして「西古見灯台」といえば曽津高埼灯台……。Tanjungは岬の意で,いっそすべてマレー語にしてRumah Api Tanjung Tuanとしたほうがいいのかもしれません。ここも公園の中で入口(上左)から階段を登っていきます。階段のふもとに灯台の概要を記した海事局の案内板がありました(上右の画像クリックで別窓拡大表示)。階段を登っていくと素敵なフェンスに囲まれた高台に大きな付属舎と灯台,そしてレーダー塔が立っています。建設は1863年でマレーシアで最古の灯台ということですが委細は不明です。

青い屋根の立派な付属舎ですが,敷地内に入ってしまうと灯台は付属舎に遮られてしまって,あっちから撮ったり,こっちから撮ったりしても全体像はよく見えません。

建物の正面には赤と緑の標識が設置されていました(左)。塔頂を除くと大きなレンズが……(右)。

2019/06/22

2019/06/22

付属舎には古い機械や灯器などが展示されていて,また灯台守?(警備員かもしれません)のための寝室や居間なども見せてもらいました。

残念ながらこの灯台も上までは登れず,付属舎の屋上までしか行けませんでした。灯塔を見上げると明かりとりの穴に植物が根付いている様子(上右)。海側を見ると,小さな黄色い灯浮標がありました。X型の頭標がついていて日本なら工事区域などを示す特殊標識ですが,海事局の方の話では,この辺は潮流が渦を巻いていて危険なので近づかないようにという印なのだそうです。この付近は観光地なので,泳いだりボートで近づいたりする危険があるのでしょう。

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