竜宮神社の常夜灯

秋葉山常夜灯

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2019/10/04

【竜宮神社の常夜灯・秋葉山常夜灯】JERA 武豊火力発電所の裏に小さな運河のようなものがあり,その近くに竜宮神社があるはずなのにどうしても見つからず,近くのコンビニの店員さんにお伺いしてようやく辿り着いたら,大きな常夜灯が2基,並んでいました。カーナビではこの後が「竜宮保育園」のはずですが,どうも廃園になったような。前は広場のようになっていて車で近づくことができました。

【竜宮神社の常夜灯】近寄ってみると右側の石壇に竜宮神社の看板があり,「この社は,天長二年(八二五年)七月浦島太郎が竜宮城からかえったのち,ありし日の竜宮を偲んで建立したと伝えられ,祭神は大綿津見神(オオワタツツミノカミ)である。(中略)常夜灯は,江戸時代後期千石船で栄えた,この市場地区の船主達が嘉永七年(一八五四年)海上安全を願って建てたものである」と書かれています。そのお社はというと玉垣の中にちょこんと鎮座していて,どう見ても常夜灯のおまけみたいな可愛らしいお宮です。とても地図に神社マークがついているものとは思われず,神社を探しても見つからないわけでした。常夜灯の竿の正面には「常夜燈」,左面には「嘉永七甲寅年正月吉祥日」と刻まれていました。火袋には電球が入っていて後ろの柱から(電線でなく)パイプでつながっています。

【秋葉山常夜灯】左側の石壇は秋葉神社です。玉垣の中,右の方にお社があり,左に常夜灯が立っています。基壇部分と常夜灯の火袋,宝珠は新しく補修されたようですが,それ以外は竜宮神社に負けないくらい古そうに見えました。竿の正面には「秋葉山常夜燈」と書かれ,右側に建立の年が刻まれているのですがほとんど読めません。私の眼には「天保六乙……」と書かれているように見えるのだけれど,そうだとすれば1835年ということになり,竜宮神社の常夜灯より古いことになります。竿の右側は「七(九?)月吉日」と読み取れました。こちらの神社に関しては情報が見つかりませんでしたが,二つの神社が対で信仰されていたことは間違いないと思います。

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