6156.8倭寇港A南防波堤灯台

 

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隣の【6156.6】八幡瀬(ばはんせ)灯標とともに,その名前に惹かれて楽しみにしてた【6156.8】倭寇港A南防波堤灯台ですが,港についてみると,左半分は防風柵で,右側に折り重なった防波堤の先にぼんやりと灯台の上半身が見えるだけでした。折からの風雨で八幡瀬灯標の見える位置を探す気にもなれずにこの港に来たのですが,ますます風が強くなり,防波堤には白い波しぶきが見えています。それでも頑張って雨の中を防波堤によじ登ってみたのですが,結局手前の防波堤越しに(しかもぼんやりと)しかその姿を捉えることができませんでした。
ちなみに「倭寇」をググってみると,「一般的には13世紀から16世紀にかけて朝鮮半島や中国大陸の沿岸部や一部内陸、及び東アジア諸地域において活動した海賊、私貿易、密貿易を行う貿易商人」とあり,要するに日本人(倭)の海賊(寇)という意味ですが,必ずしも日本人ばかりではなく,特に後期は中国人が中心で,倭寇の大頭目である王直という人物が五島や平戸を拠点に活躍したということです。詳しく調べるととても興味深いと思いますが,この港を見る限り,そんな歴史の厚みは全然感じられませんでした。ちなみに当時の海賊船を「八幡船(やはたぶね/ばはんせん)」と呼ぶとのことなので,【6156.6】八幡瀬灯標の八幡瀬もこれにちなむものと思います。天気がよければ何とか見たかった灯標です。

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