4442福山港靹一文字防波堤東灯台/4443福山港玉津島防波堤東灯台/4441.8福山港小皇后灯標

鞆の浦常夜燈

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沼隈町から鞆の浦に抜けるには海側の離合困難な県道47号線を行くか,山の上を迂回する県道251号線(グリーンライン)を行くか,迷ったのですが,「鞆の浦へはグリーンラインを」という案内看板に従いました。山の上のバイパスを走っているとところどころで展望の利くところがあり,そこから鞆の浦を見下ろすことができ,【4441.8】福山港小皇后灯標,【4442】福山港靹一文字防波堤東灯台,【4443】福山港玉津島防波堤東灯台の位置を把握することができました。鞆の町と常夜灯は手前の崖に隠れて見えません。

2017/04/21

2017/04/21

いまでは福山港の一部になっているけれどももともとは鞆港と呼ばれたこの一帯は太古からの港町で,道が細くよそ者が車で侵入するのは困難です。港の駐車場に車を入れたらそこから【4441.8】福山港小皇后灯標がよく見えました(上左)。まずは一番の目的の鞆の浦常夜燈へ。かつての港の中心だけあって,周囲は古い民家が往時のままに並んでいて,なんでも江戸時代の古地図が今でも町の地図として使えるとか。常夜灯には「金毘羅大權現」,「當所祇園宮」という石造の扁額?が掛かっていて,基壇からの高さが9mをこえ常夜灯としては日本最大の規模を誇ります。

常夜灯の先から港の南の方を見渡すと【4442】福山港靹一文字防波堤東灯台(左)も【4443】福山港玉津島防波堤東灯台(右)も見えてはいますが,天気のせいもあってイマイチの姿です。靹一文字防波堤東灯台の横にはテントが張られていて簡易トイレのようなものも設置されているので,防波堤の修復工事とかが行われているのでしょうか。灯台そのものの工事ではなさそうです。

港を半分ほど回ってきたところ。【4442】福山港靹一文字防波堤東灯台が正面に見えます。【4443】福山港玉津島防波堤東灯台は一文字防波堤の上から顔をのぞかせています。港の沖に見えているのは走島です。この島には防波堤灯台が三つもあってなおかつ途中高さが12mもある【4414】鴻石灯標を見ることができると思うので,いつかは行ってみたい島です。さて,まずは上の写真で右端に見える神社まで行ってみることにしました。地図を見ると淀媛神社とあり(下左)そこに登れば港はよく見えそうです。立派な鳥居に着くと(下右),その横に「隕石(三つ石)」が安置されていました。説明板に曰く「沼隈郡誌に『往古流星三個此浦に隕つ因って浦の名となす』とあり,年代不詳なれど如斯大なる隕石は稀なり……」。淀姫神社の由来も興味深いのですが,余談になるので割愛。

2017/04/21

石段を登り神社の裏に回ってみると一文字防波堤の全体がよく見えますが,何やら工事をやっている様子がうかがえます(上)。下左は【4442】福山港靹一文字防波堤東灯台のアップ,下右はここから見た鞆の浦常夜灯です。上の写真の左端に【4441.8】福山港小皇后灯標が写っているのですが,この天気なので元データを見てもそれらしき滲みがあるばかりです。

反対を見ると玉津島から伸びる防波堤の先の【4443】福山港玉津島防波堤東灯台がよく見えます。石組みの防波堤がとてもきれいで,防波堤で地続きになっている玉津島まで行ってみたかったのですが,地図を見ると大きく入り込んだ湾を越えていかねばならないので断念しました。

鞆の浦に関していえば,「いろは丸と竜馬」とか「ポニョの崖」とかちょっと鼻白むところもないではないけれど,歴史的な建造物が残っているばかりでなく,そこで全くの日常生活が営まれているのが垣間見られ,観光案内のキャッチフレーズ「日本で最も癒される港街、鞆の浦」もあながち嘘ではない,たいそう素敵な港でした。

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