1680首埼灯台

 

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【1680】首埼灯台。ブロックガラスを埋め込んだ小窓のラインが印象的なしゃれたデザインです。

反対側から見ると,ブロックガラスの小窓が上から下まで並んでいます(左)。扉の辺りは住宅の玄関のような趣で(右上),扉の上ではなく横に初点プレートが掲げられています(右下)。

灯器は3段重ねのLED(左)。LEDに改修された際電線が取り外されたのでしょうが,灯台の横の電柱から電線が垂れ下がり,草むらに先端が放り出されていてびっくり。危険ではないんでしょうか。

2016/08/02

2016/08/02

2016/08/02

2016/08/02

【1680】首埼灯台は今回訪問した岩手の灯台の中でも,最難関灯台の一つです。多くの先人の訪問記を読むと,崎浜港から半島を横切って北里大学海洋生命科学部の横を通り過ぎた先の小壁漁港との分岐にある大きなタイヤの道標(上左)が出発点と記されています。ここに車をとめて分岐を右に進むのが定石ですが,窺ってみるとまだ車で進めそうです(上右)。通行止めの標識もないし,少しでも車で距離を稼ぐことにしました。だんだんぬかるみが増えてきたので3.4Kmまで進んだところで車をとめ(下左),ここから歩くことにしましたが,もう少し来るまで進むことができたかもしれません。轍はまだ続いています(下右)。

2016/08/02

2016/08/02

歩きだしてから30分ほどで半分崩れかけた木の鳥居のところまでたどり着きました(上左)。「龍王尊」と書かれた額は本来鳥居に掲げられていたのでしょうが,今では下の岩に立てかけられています。横の赤い看板には,「ここから先は,植生保護の為に/バイクも含めて全ての車両の進入を規制します。/徒歩での見学と通行に,協力をお願いします。」と書かれています。ということはここまで車で入ることができるようです。途中先人の訪問記に書かれていた工事や崩落などには出会いませんでした。この鳥居の奥に踏み分け道がありこれを辿ります(上右)。だんだん踏み跡が怪しくなってきて藪こきに近くなってきました(下左)。霧も出てきて先が見通せません。尾根の左右が狭くなってきてその先の峰が霧に隠れてしまっていますが,天気が良ければこの辺りから灯台が見えるはずです(下右)。

最後のやせ尾根にはコンクリート製の手摺りがありますが,1本だけでそのどちらが道かわかりません(上左)。左右はどちらも切り立った崖で海まで落ち込んでいます(上右)。この手摺りにすがりながら松の茂みをかき分けて進むと立派な階段に辿り着きました(下左)。この階段を登り切ってようやく灯台に到着。鳥居から30分,車をとめたところから約1時間の行程でした。最後まで霧が晴れず展望は回復しなかったものの,灯台のあれやこれやを撮影し20分ほど灯台のまわりで過ごして引き返しました。

最初の部分を車でだいぶ稼いだはずなのに,結局これだけかかってしまったのはやはり年齢のせいなのでしょう。早くしないと未訪問の灯台を回りきれなくなりそうです。

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