山ではゴールデンウイークのころ，ヤマザクラが満開を迎えます。ほとんど白に近いものからすこしピンクの濃いもの，また葉がほとんど出ていないものからやら赤っぽい若葉が目立つものなど，いろんな風情でいっせいに咲き出します。一口にヤマザクラといっても種類が違うのかもしれませんが，区別がつくのは花の形が違うチョウジザクラとウワミズザクラ，そして花の時期がだいぶ遅いミヤマザクラくらいのもの。後はみんなまとめてヤマザクラという名の写真がたくさんたまりました。たいした写真ではなくても選びきれないので，とにかく並べてみます。

　色が淡いので，青空がバックだと花も引き立つのですが，曇天の時には花はほとんど見えません。ただ春風に舞う花びらで，サクラの咲いているのが分かるばかりです。

　雑木の森では常緑のマツやシラカバの新緑に混じってヤマザクラがピンクの霞のようです。里山が最も美しい季節です。

　やがて梅雨のころ，小さなサクランボがなりますが，たいていのヤマザクラの実は渋くて食用にはなりません。