リンドウが咲き始めると，１年の花の写真もおしまい。木の実，草の実，また天然のドライフラワーになった枯れ草など，写真の題材がなくなるわけではありませんが，そろそろ１年分の写真のファイルの整理を始めることになっています。きれいな色なのに，遠慮がちに開いているかいないか，わからないほどの開き方で，音楽でいえば短調というか，万事が控えめなところが，晩秋にふさわしい花です。

　リンドウにももちろん，エゾリンドウだのオオヤマリンドウだの，いろんな種類がありますが，この花については深く詮索しないで全部リンドウで済ますことにします。リンドウ科のなかまで，春一番に咲くフデリンドウとつる性のツルリンドウは花の趣きがそれぞれまったく別なので，別のページにしました。

　このまま花を開くことなく枯れてしまうのでしょうか。

　小春日和には，みんな花を開きます。

　みんなこのくらいたくさん蕾がついて，それがみんな開いてくれると嬉しいのですが，野生の花では，めったにそんなことはありません。