ヤエムグラと並んで忌み嫌われる雑草の代表です（ヤエムグラとカナムグラとは別の種ですが，広辞苑で「ヤエムグラ」を引くと「（３）カナムグラの別称」との記載もありました）。こんな花ともいえぬ花を掲げても誰も喜ばないとは思うのですが，それでも季節の巡りとともにこの花に気がついたときには，写真を撮っておこうと思うのです。

　雌雄異株で上の２枚が雄株です。

　雌株の若い雌花です。この実の形を見れば分かるとおり，ホップと近縁の植物で，漢方にも利用されるといいますから，あまり邪険にしないほうがいいかも。

　手前に雌株が，バックに雄株がはびこっています。

　雄株も雌株もあらばこそ，めちゃめちゃに絡まっています。崖だからいいようなものの，倒れかけた塀か何か，人工の痕跡が少しでも感じられると，いかにも荒れ果てた，という感じが漂います。