無印

 

自治体など管理者の情報も,用途の記載もないものをここに集めてみました。最初のころは自治体名が入っていないからと写真を撮らなかったのですが,デザイン蓋ではない蓋の基本となるパターンなので,少しそういうものを集めてパターンを分類してみたいと思っています。

2015/02/03

2014/03/21

【東京市型(いわゆるJIS型)】左はメンテナンスホール(マンホール)の典型である東京市型と呼ばれるパターンです(紋章の入っていないものはよく見かけるのに今まで撮影していなせんでした。ここに掲げたのはあまりきれいではないのだけれど)。よくJIS型とかJIS規格型といわれているのですが,これは誤解を招くので個人的には不適切だと思っています。でもこれだけ普及してしまうといまさらこの呼称を排除するわけにもいかないのでせめて(いわゆるJIS型)と表記しています。右は東京市型の変形で紋章座の部分まで,パターンで埋められています。最小構成要素が外から14/8/4と並んでいることになります。そのほか,東京市型の変形パターンはたくさんあります。
このタイプの定義や成り立ち,バリエーションなどディープな研究がさまざまなサイトでなされているので,ここではあまり積極的に触れないことにします。こちらこちらこちらを参照してください。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

2013/04/09

【名古屋市型】メンテナンスホール(マンホール)業界で東京市型と並び称される名古屋市型ですが,実際には東京市型に比べて使用頻度はぐんと少ないと思います。摩擦があまりなさそうで安全面で問題があるのかもしれません関東地方では使用頻度は低いものの,中部東海地方では多用されています。このたび東海地方を訪問して認識を新たにしました。
このタイプについても東京市型と同じく私ごときが何かを付け加えることもないので,こちらなどを参照してください。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

2010/07/07

【北海道型】北海道内でよく見られる地紋で,特に開発局で多く用いられていたので「開発局型」と名付けていたのですが,その後道内でさまざまな用途に用いられていることが分かったので,「北海道型」と呼ぶのが妥当ではないかと思います(「札幌市型」という提案もありましたが,道内に広く分布しているので不適当でしょう)。
左は本当は,無印ではなく「下水」の文字が入っているのですが,中央の紋章座が空いているので,一応地紋の見本という意味でここに掲げましたが,その後その部分も空白のものを見つけたので右に掲げました。車で走っているとこのパターンは開発局のものだと思い込み,その他の使い方をされているものを撮り損ねてしまっていることでしょう。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

【沖縄型】沖縄県の一部しか訪問していない段階で断定するのははばかられるのですが,県内で広く多様な用途に用いられているパターンなので,沖縄型と称するのが妥当かと思います。これを地紋といっていいのか,他のサイトに多く見受けられるように東シナ海の波を表したデザイン蓋と考えるべきなのか,判断に迷うところです。ここに掲げたのは本当の無印ではなく,紋章座の部分も文字枠の部分も削ってあるように見受けられます。また,多く見られるものより,波頭の数が少ないように思われますが,沖縄県の他の地域も訪問したうえで再考したいと思います。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

【亀甲型】左は,よくある亀甲型のパターンです。よく見かけるものより,パターンが細かいような気がするのですが,東京市型と同じくらい高頻度に使用されるパターンです。メーカーにもほぼ常備されていると思われ,細かいものから粗いもの,線の細いもの,太いもの,バリエーションもたくさんあると思われますが,模様が単純なだけにみんな同じに見えてしまいます。右は亀甲型変形で亀甲模様を水平に二分した地紋です。この蓋は北勢製で,メーカーのオリジナルパターンでしょうか。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

2013/04/13

2014/03/25

【テトラ型/富士山型】左はよくテトラ型と呼ばれるパターンです。日本の文様では「毘沙門亀甲」と呼ばれる文様に相当するので,この名称を広めたいのですが,一般には通用しないでしょうね。テトラポッドは商品名(登録商標)なので不適切だと思うのですが,一般名の消波ブロックではこの形が伝わらないので,やはりテトラポッド型(テトラ型)と呼ばざるを得ないでしょうか。
右はテトラ型に似ているのですが,線が曲線になり,三角の各辺の真ん中を少し縮めたようなパターンです。イチョウ型でもないしチドリ型でもないし,いっそ世界文化遺産を記念して富士山型とでも名付けましょうか。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

2013/01/29

2013/04/17

2016/02/09

【耐スリップ型】最近耐スリップの地紋が増えてきました。上左はよく見かけるパターンの地紋です。個人的には仏様の頭髪に似ているので「螺髪蓋」と呼んでいます。鉄蓋メーカーの日之出水道機器がブリジストンと共同して開発したASD(Anti-Slipping design)というパターンであることが分かったので「日之出ASD型」と呼ぶことにしました。
上右は,パターンが六角形のブロックに分かれておらず,一つ一つのでっぱりがとがっていて鑢のようなので,個人的には鑢型と呼んでいますです。このパターンが長島鋳物製ということが分かったので同社のHPを見てみたら「住友ゴム工業との共同研究で開発したASPS模様」と記載されているので,今後は「長島ASPS型」と呼ぶことにしましょう。
下はプラスのねじの頭のような模様が同心円状に並びその間に小さなドットが入ったもので周囲の波型もおしゃれです。個人的にはプラスねじ型と呼んでいます日本鋳鉄管製の耐スリップ型であることが分かったので今後は「日鋳次世代型」と呼ぶことにします。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

2013/04/13

【波紋型】このパターンを使用した例は最初滋賀県の大津市で発見したので,てっきり大津市のオリジナルなさざなみ模様だと思い込んでいたのですが,他の地方でも一般的に使用される地紋であることがわかりました。昭和61年12月に下水道マンホール蓋デザイン審査会が選定した「マンホール蓋デザイン20選」ではこのパターンを用いた徳島市のメンテナンスホール(マンホール)が選定されています。このパターンは波紋型さざなみ型,単なる波型,どういう呼び方が一番適切なんでしょう。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

【TT型】おなじみの電電公社〜NTTの蓋に見られるものですが,それ以外でも通信系の蓋にはよく見られます。「『マンホールの鉄蓋』の著者伊藤哲男氏が昭和24年頃に考案したもので、TELEPHONEとTELEGRAMの頭文字TとTを組み合わせたもの」(『マンホールのふた〈日本編〉』(林丈二著,p.66)ということになっています。2017年にNTTがメンテナンスホール(マンホール)鉄蓋の表面デザインを約50年ぶりに刷新すると発表したので,今後は減ってくるかも。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

2013/11/01

【ワッフル型】方眼の四角のへこみ部分が丸まって,ベルギーワッフルみたいです。松本市内で見かけたものですが,北海道でもよく目にしました。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

2014/07/21

【繭型同心円型/繭型格子型】左は同心円のあいだを仕切っているくぼみの周辺が丸みを帯びていて,繭を並べたようなので,繭型同心円型と名付けてみましたが,どんなものでしょう。右はやはり繭型ですが格子状に上下左右正しく並んでいます。仮に繭型格子型と呼んでおきます。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

2015/02/03

【一点鎖線同心円型】中央の部分に紋章を入れたものをごくまれに見ますが,ここに入っている中央部分は紋章ではないように思います。一点鎖線同心円型ってまんまな呼び方ですが,ほかに呼びようがありません。なお,同じ一点鎖線で平行線の地紋のほうが割と見かけるように思います。無印をまだ見かけていないのでここには掲げることができませんが,一点鎖線平行線型ないし一点鎖線横縞型ということになるでしょう。なお,受枠だけがこの一点鎖線同心円型になっている場合も見受けられます。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

【斜め格子断裂型】斜めになった格子柄に切れ目の入っているタイプです。ここに掲げたものはまだつながっていますが,断裂がもっとはっきりしていて井桁が4個つながった形に見えるものもあります。どちらかが派生型なのか,どちらがさきなのか,など,疑問が次々に沸いてきます。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

【横線斜め繋ぎ型?】横線をつなぐ縦の短い線が,互い違いに傾いているパターンです。ここにはメーカー名や用途など,一切情報入っていませんが,同じパターンを使った蓋に「NAGASHIMA」の文字が入ったものがあったので,これも長島鋳物製かもしれません。適当な名称が思いつきません。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

2015/02/27

【同心円型】同じようなパターンのハンドホールの蓋はよく見かけますが,通常サイズのものはあまり見かけないような気がします。紋章座が空白であるのみならず扇面の文字枠も文字を削ったのか,もともと入っていなかったのか。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

2015/03/26

【アルマジロ型】左は5本の太い同心円を凸線が6分割し,さらにそれぞれの円弧が内側から3,4,5,6,7分割されています。他で見たことのないパターンです。丸まったアルマジロみたいにも見えます。右はよく似たパターンですが,全体を放射状の凸線が8分割し,その凸線のうち4本は中心部で十字に交わっています。また同心円状の太線は内側3本はつながっていて,外側5本は2分割されています。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ 下へ   次の蓋 

2016/03/23

【??】同心円を6方向の放射線が区切っていて,放射線の中央葉十字型になっているパターンです。大牟田市福岡市久留米市などでこのパターンを見かけたので,この地方のメーターのオリジナルパターンかもしれません。

2012/04/02

【熊本型】「カキのへた」と形容されていたのを見たことがありますが,熊本県内によく見るパターンなので,同県内のメーカー独自のデザインかと思います。熊本型と名付けてよいと思います。ここに掲げたのは正確には無印ではなく,中央に蛇の目が入っていますが,これが何なのか不明で,念のため,不明のところにも再掲しました。しばらく熊本県(広域)のところにかかげていたものです。

 前の蓋    ホーム  蓋の模様 / 雑蓋   どっかの蓋  上へ   次の蓋