【岡山市】どう考えても暴力的簒奪者としか思えない主人公とわずかの食料に目のくらんだ手下たち。いずれも同じデザインですが，何となく可愛げがありません。上左はカラー版で「おすい軽」，上右は「おすい」ではなく「げすいどう」と書かれています。下左は「おすい重」，そして下右は小型蓋で，市名も用途も記載がありません。

【岡山市】同じデザインで，左は「城下筋」，右は「市役所筋」と書かれています。このほかにも地名（通り名）が書かれたものがいくつも存在するようです。みな普通の汚水蓋だと思います。

【岡山市】市章の外側の部分（「山」の字をデザイン化）を繰り返しで外側に延ばした幾何学模様の蓋です。上左が「おすい重」，下右が「おすい軽」で文字枠のあり方が微妙に違っているのが興味深いところです。下左は小型で「汚水専用」，下右は「おすい重」の親子蓋で，親蓋の地紋がちょっと変わっていますね。デザイン的には桃太郎よりましなような気がします。

【岡山市】市章が中心に入ったもの４種。上左は徳島市や大津市などで見られる波型の汎用地紋ですが，上掲の市章をアレンジしたものと混乱してしまいました。上右はちょっと変わった変形東京市型（といっていいのかな？）。下左は小型の蜘蛛の巣状模様，下右はオーソドックスな亀甲模様で太めの受枠がついています。

【岡山市】岡山の雑蓋４種。上左は水玉で埋め尽くされたような地紋で，上部に蝶番がついています。用途は書かれていません。上右は汚水用ハンドホールですが，この地紋もちょっと変わったものです。下左はありきたりの亀甲型の下水道ハンドホール。さて下右のものは絵柄が半分剥がれていて，こんなものは掲載しないかもっとちゃんとしたものを探すかすべきなのですが，どうもこの手のものは好まないのであえてこんなものを晒し者にしようという魂胆です。ネットで検索すると「しませんポイ捨て」「Let's Keep Clean！OKAYAMA」「岡山市環境美化条例」などの文字が書かれているそうですが，この蓋自体が環境美化に反してますよね。早々に撤去してもらいたいものです。

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【岡山市】消火栓も桃太郎。下の二つは同じようですが，縦横比が違うので，下右は下左に比べて消防車の後部がきれています。

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【岡山市】水道局のハンドホール５種。上段の二つは桃太郎の全身が入っています。中段は桃太郎の上半身。下段も半身ですが口を開いて笑っています。もっともよく見ると，みんなそれぞれちょっとずつ表情が違うような気もしないでもありません。

【岡山市水道局】中央にあるのは岡山市水道局のロゴマークだそうです。上左は通常型の亀甲型で「バタフライ弁」，上右は小型のハンドホールで「仕切弁」，下は蜘蛛の巣地紋に赤い三角を重ねたデザインの「仕切弁」でいずれも「岡山市」の文字が入っています。

【岡山市・電話】市とNTTの共同溝でしょうか，「おかやまし」「でんわ」と文字が入っていますが，これも桃太郎。冒頭に悪口を書いたけれど，この桃太郎，ずいぶんと働き者です。

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【岡山市（庭瀬・撫川・平野・久米ほか）】集落排水と思ったのですが，公共下水道の11ある処理区の一つ，児島湖（流域関連）処理区の右岸処理分区２（庭瀬・撫川・平野・久米ほか）にあたる地域のものと思われます。「歌継ぎ」と「透かし」の二つの技法を生かした伝統工芸品の「撫川うちわ」をぐるっと配置したデザインです。この蓋を撮った庭瀬はかつての城下町でかつ撫川をさかのぼって船の入る港町でもあったので古い常夜灯なども多く残っていて，伝統工芸品がしっくりと似合う街並みでした。

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【小串地区】岡山市には29もの農集排処理区があるんですね。そのうちの一つ小串地区のもので，大輪の菊が描かれています。岡山市内は桃太郎ばかりだったので気がつかなかったのですが，岡山市の花はキクでした。ペンキで塗ったようなカラー蓋もありましたが，多くは剥げ剥げになっていて，あまり見よいものではなくなっていました。鋳物そのものの方がずっと魅力があります（とか言いながら結構時間を掛けてカラーのきれいなものを探し回ってしまいました）。他の農集排地区にはまた別の蓋があるかもしれません。

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