草津市

 

【草津市】草津宿は東海道と中山道の分岐(合流)地点でここから京都までは両街道の重複区間になるのだそうで,昔から重要な交通の要衝でした。草津宿跡の付近には浮世絵を模したプリント蓋(上左)とか,草津追分の道標を模したもの(上右,少し大型です)とか,道標そのものを描いたカラー蓋(下左)など,いろいろ珍しい蓋がありました。下右はその道標の実物でその手前に設置されたカラー蓋が見えます。この導標には火袋がついていて常夜燈のように見えますが,これはあくまで道標なのだと,ボランティアガイドの方が強調されていました。マンホールカードには常夜灯と書いてありますけどね。

【草津市】草津市の本来のデザイン蓋は右のものだと思われ,淡海環境プラザに展示されているカラー蓋の説明資料によると「高層建築が建ち並び,市が活力と魅力ある都市として,発展する姿をイメージしデザインしたものです。/中央の『市章』は,『く・さ・つ』を図案化したもので,全体を横にすると、草津市が『日本の中央』に位置することをあらわして」いるというのですが,全体として意味不明ですね。パッチワークでいうところの「ベイビーブロック・パターン」を2重に配し中央に市章,その外に「滋賀県草津市」を英語で表記したところなど,洒落たデザインだとは思いますが,一見してどこにでもある幾何学模様の蓋に見えてしまいます。右はどこにでもある東京市型の蓋で「公下」と書かれているから公共下水道のものです。何故か訪問時にはすべて白いペンキで数字らしきものが書かれていたので,近いうちに左のデザイン蓋に取り換えられるのかもしれません。

【草津市】日之出製のASD型(上左)と虹技製のASD型(上右)が並んで設置されているのは見ものでした。下左はちょっと小型の蓋で,下部に「草津市管工事協同組合」と書かれており,中央の紋章座に入っているのも市章ではなく「草」の字をデザインした組合のロゴです。下右は亀甲模様の汚水桝用ハンドホール蓋。

2019/09/29

【草津市】丸形の消火栓蓋(上左)と角型消火栓蓋(上右)並びに防火貯水槽蓋2種(下段)。この二つは似ていますが,左は文字枠が六角形でそれらを四角と三角でつないでおり,右は文字枠が四角でそれを三角でつないでいます。同じようなパターンで文字枠が八角形とか微妙な違いがあったりして,防火貯水槽の蓋もなかなか興味深いものがあります。

【草津市】小型の量水器蓋。IOみたいな地紋のこのタイプの量水器の蓋は滋賀県内のあちこちで見かけました。

【草津市】上左は市の花:アオバナが描かれた仕切弁のハンドホール蓋。アオバナは「正式名を『大帽子花』といい,つゆ草の変種です。/つゆ草より全体に大きく,毎年7・8月の暑い盛りに青色の花を咲かせます。/この花の青色の汁が,水で消える特性があることから,主に友禅の下絵書きの染料として栽培されてきました。/『青花紙づくり』が草津の地場産業,夏の風物詩として栄えました」と市のHPに記載されていました。上右と中左は仕切弁,中右は「ストッパー」と書かれたハンドホール蓋です。下はもっと小さな蝶番付きの「止水栓」フィンガーホール蓋。みんな市章が入っています。

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