小諸市

 

2010/05/10

2010/05/10

2018/04/30

【小諸市】懐古園と浅間山がデザインされたオーソドックスな蓋です。懐古園の大額がかかる三の門のバックに浅間山が見えますが,浅間山は額を見て背の方向になるはず。まあデザイン上のことだから,揚げ足を取ることはないのですがちょっと気になりました。周囲を縁取っているのは,市の木:ウメと市の花:コモロスミレでしょうか。不勉強でコモロスミレというのを知りませんでしたが,小諸市内でも知名度は低いそうです(下記参照)。小型の蓋もほぼ同じ。カラー蓋もありました(下左)。観光案内書でいただいたパンフレット(下記参照。以下の記載で*印はこのパンフによるもの)によればこのカラー蓋は市内に7枚あるそうです。下右は三の門の実物です。

浅間山をメインにウメをあしらったもう一つのデザイン蓋もありました。これのカラー蓋が高浜虚子記念館前に1枚だけある*そうです。

左は市の花:梅が前面に描かれています。中央の市章は,真ん中の野球のボールみたいなところだけでなく,周りの梅の花の形も含みます。もちろん「下水」の文字は含みません。右は同じデザインの小型蓋。

小諸の名所の写真がプリントされたもので,4種類ある*のですが,この手のものはあまり興味がないので,目についた3つだけです。下右は下左の写真にある大手門の実物。これらの蓋は長島鋳物製らしく同社のHPの「プリントシールふた」のページを見ると「シール表面は滑りにくいエンボス加工を施し」とあるので,地紋のような凹凸は下の鉄蓋の模様が浮き出ているわけではないようです。

これまで「鑢型」と呼んでいたASD型ですが,長島鋳物製*であることが分かり同社のHPでは「住友ゴム工業との共同研究で開発したASPS模様」と記載されているので,今後は「長島ASPS型」と呼ぶことにします。左に中央の市章とその周辺,下部の「おすい」の部分を拡大しました。市章まわりのパターンをよく見ると四角と三角の模様と思われたそれぞれが星形の基部を持った3次元構造であることが分かります。

2018/04/30

2018/04/30

2018/04/30

上左は汚水用ハンドホール蓋で,市の花:コモロスミレが描かれています。上右が海應院というお寺に咲いていたコモロスミレの実物。コモロスミレというのはこの海應院で発見された八重のスミレで,市の天然記念物になっています。詳しくはそばにあった説明板をご覧ください(上左の画像クリックで別窓拡大表示)。下左は同じハンドホール蓋ですが,中央に市章が入っています。汚水用と思いますが,市章の中に「下水」の文字はありません。下右はもっと小型のもので,市章が全面を占めていますが,その中に「下水」の文字が入っています。

消火栓蓋3種。上左は消防車の絵柄で市章が入ったもの。上右は耐スリップデザインの消火栓蓋で,は長島鋳物製。同社のHPによると「上水道用スリップ防止技術 ASPS Color」と記載されていて(ASPS IIという表現もあります)。耐スリップ性,耐久性,色樹脂充填による視認性向上を満たす技術なのだそうです。下は少し古そうな角型消火栓蓋。斜め開きのテトラ地紋で,市章が入っています。撮影したものは,道路区分用の黄色や白色の塗料が重なり,もともとの塗色がよくわかりませんが,中央部は白く塗色されていたようにも見えます。

上水系3種。上左は青く塗色された仕切弁のハンドホール,上右は同じような彩色のハンドホールですが,こちらには「止水栓」と書かれています。下は角型の制水弁蓋。斜め開きで,左上方に市章が入っています。

小諸出身・在住だった漫画家小山田いくの訃報に驚き,手元の旧作を読み直したりしていたのですが,3周忌に当たり小諸市を訪問しました。駅前の観光案内所になにか関連の情報でもありはしないかと思って寄ってみたらポスター類は『あの夏で待ってる』(ラノベ/アニメで人気らしい)一色で,係の人は小山田いくのことも知らない様子でした(かろうじて小山田いく全作品電子書籍化決定のパンフが置いてありました)。そのかわり案内所でマンホールカードと共に市内のメンテナンスホール(マンホール)16種の詳細な解説とその設置場所の地図が載ったパンフレットをいただき,小山田いく追悼のはずだった小諸訪問がすっかりメンテナンスホール(マンホール)探訪の旅に変質してしまいました。それでも「コモロスミレ姫」の絵葉書やらが駅前の土産物屋で売られていたりして,小諸の町が完全に小山田いくを忘れてしまったわけでもないことが分かりました(帰宅後小諸市の公式HPでいまだに小山田いくのイラストが壁紙としてダウンロードできるようになっているのを発見しました)。最後に懐古園によって千曲川を眺めながら,彼の連載マンガを読んでいた時代からの三十年あまりの時の流れに思いを致したのでした。

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