双葉郡

広野町楢葉町葛尾村

東日本大震災/福島原発事故から4年余りして福島を訪れました。双葉郡のみならず福島県内の2015年の現実を(無責任な旅人としてではあっても)いささかなりとも肌で感じ,思うところ,考えさせられたことも多々あるのですが,ここではそのことにはあまり触れないことにしました。部外者として何が言えるかということもありますが,それ以前に見たもの・感じたことをどう捉えていいか,自分の頭の中の整理が当分つきそうにもないので。

【広野町】左は町の木:サクラ,町の花:ヤマユリ,町の鳥:メジロの3点セットです。中央に町章が入り,「ひろの町」「おすい」の文字が入っています。
右は白亜紀らしき光景の中に凶悪そうな恐竜の姿が描かれています。広野町で大型の草食恐竜ヒロノリュウの化石が発見されたのでその姿が描かれているとされますが,この町では肉食のティラノサウルス類の化石も見つかっていてフタバリュウというそうです。この蓋に描かれているのはそのフタバリュウかもしれず,北海道の三笠市ほど願望の妄想化ではないような気もします。バックに描かれている首長竜は隣町のいわき市で発見されたフタバスズキリュウであろうというのが定説になっています(ちなみにフタバスズキリュウとフタバリュウは別物。ただしフタバザウルスというのはフタバリュウではなくフタバスズキリュウのことだそうです)。足もとに小さく町章が入っています。

【広野町】町章の入った仕切弁(上左)と排泥弁(上右)ならびに消火栓の角型蓋(下)。

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2015/06/12

【楢葉町】村の花:ヤマユリが前面に描かれています。右は震災でむき出しになったまま放置されているメンテナンスホール(マンホール)。これはまだ被害が軽微な方なのでしょう。本格的な復興は震災後4年たってもまだまだ緒についたばかりと思われました。下は同じデザインの親子蓋。

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2015/06/13

2015/06/13

【葛尾(かつらお)村】下水道は設置されておらず,損傷の入った角型の消火栓蓋(右)と仕切弁のハンドホールを採集したのみでした。訪問時村内には人影もなく,動いているのは「除染」と称して黒い袋に土砂を詰め込み田んぼや庭先に累々と積み上げ続ける重機の姿だけでした。

今回訪問できなかった双葉郡の5町村は,いつの日か,訪れることができるでしょうか。

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