4488大下島灯台

 

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2017/10/13

大下島(おおげしま)へ向かうフェリーが岡村港を出たときから,【4488】大下島灯台は見えています(上左)。左に見えているのが小大下島(「こおげしま」と読むらしい大きいか小さいかよくわからない島)でフェリーはこの島の手前から左に回り込み寄港後島の向こう側を通って大下島に到着します。大下島の港で乗ってきた「第二せきぜん」を見送ると岬の中腹に【4488】大下島灯台が頭を出しているのが見えました(上右)。フェリーが出港した後の港から灯台を望むと,海岸沿いの道とその先の斜めに登っていく山道がはっきり見えています(下)。

防波堤沿いの道を進んでいって(上左)途中の階段から灯台に向かいます(上右)。灯台の案内はありませんが,まあ,入口を見落としたり間違ったりすることはないでしょう。坂道に沿った石垣(下左)は灯台建設当時からのものでしょうか,5分足らずで灯台に到着(下右)しました。

明治27年初点の八角形石造灯台はさすがに風格があって,重厚な存在感があります。ただ灯台の周囲はあまり余裕がなく全体像はうまく撮れませんでした。右上は初点プレート,右下は付属舎のガラス窓から内部を覗いたところで,中心の柱にらせん階段の上り口がちらりと見えたものの,がらんとして埃が積もっていました。

灯台のすぐ横に階段があって一段高くなっているので,ここから八角形の塔頂部が間近に見えます。ただし暗弧用の遮光板があるので灯器は半分くらいしか見えません。この上段部はかつての官舎があったのでしょうか,今では桜が植えられ森繁久彌さんの言葉が刻まれた石碑が建っていて東屋などもあり,公園のようになっていますが,訪れる人もあまりないのか雑草が伸び放題でした(下左)。下右は階段から灯台の基部を見下ろしたところ。この日は天気が悪くて残念でしたが,海側の展望は素晴らしいものでした。

大崎上島の【4487】中ノ鼻灯台付近から大下島灯台がよく見えたので,当然のことながらここからも【4487】中ノ鼻灯台がよく見えました。左方の大きな建物がホテル清風館でその取り付け道路の途中にあるのがよくわかります。

【4488.3】アゴノ鼻灯台訪問後岡村港へ帰る船の上から灯台を振り返るとこの角度からは灯器がよく見えました。フェリーからずいぶん長い間,この貴重な明治期灯台に名残を惜しんだのでした。

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