川辺郡

猪名川町

本来蓋を捜し歩くときに,役場の担当者に尋ねるということは厳に戒めていたのですが(個人の趣味のために公務中の時間を割いていただくのは本意ではないので),猪名川町の役場に入ると目の前が上下水道課で,うっかり「イノシシの蓋を探して……」と口にするとお役人様が何人も集まってきて,あの資料が,いやあっちの資料がと,たくさんの資料をいただきました。帰ってから調べたら町役場のHPにも資料が掲載されていましたが,それ以外にも設置時期やデザインの由来などの資料をたくさんいただきました。上下水道課の皆様ありがとうございました。以下にその資料より引用しますが,設置場所などは必ずしも資料に示されている場所だけでなく町内に多く見られるものもあります。

【猪名川町】そんなわけでまず代表的なデザイン蓋は町の花:ツツジをイメージしたもので,1992(平成4)年7月ごろから現在まで使用されているものです。上左は汚水用,上右は雨水用で,これらは町役場のそばで撮りましたが,町内各地にあると思います。下のカラー蓋は日生中央駅前に設置されたもので,同じものが町役場の第2庁舎に展示されていますが,同じデザインの色違いが松尾台4丁目さくらのこみち(陰田橋付近)にあるそうです。

2018/04/23

2018/04/23

お役人様の資料にはなかった町章入りの亀甲蓋たちです。上段は汚水用(上左)と雨水用(上右),下段はいずれも小型の汚水蓋で,ほぼ同じようなものの,丸に囲まれた「汚水」の文字の配置など微妙に違っています。

消火栓4種です。上左は2009(平成21)年10月ごろから現在まで使われているもので,「町のマスコットキャラクター『いなぼう』を採用し,町民を始め,本町を訪れる方々に『いなぼう』を知ってもらい,愛着を持ってもらうとともに,水道事業を身近に感じてもらうことを目的に実施」,荘苑,つつじが丘にあるほか,第2庁舎に展示されているそうです。上右はそれ以前に使われていたもので猪名川台に設置。下段の角蓋については資料はありません。

2018/04/23

2018/04/23

2018/04/23

仕切弁4種で,今回の猪名川町訪問はこれらの蓋がメインの目的でした。上左は2007(平成19)年11月ごろまで使われていたもので,つつじが丘(ウキウキ公園)に設置と資料にありましたが,私は町役場の近くで見つけました。町内各地にあると思います。町の木:マツと合わせ猪が描かれていますが,これがやがて「いなぼう」に発展したのでしょう。上右は2007(平成19)年11月ごろ〜2009(平成21)年10月ごろまで使用されていたもので「水道台帳システムの導入に伴い,本管の流水方向や口径を明示し,分かりやすい維持管理を目的に実施」とあります。猪名川台に設置されています。下左は2009(平成21)年10月ごろ以降に使用されているもので,うりぼうに代わっていなぼうが登場です。荘苑,つつじが丘に設置のほか,これも第2庁舎に展示されています。下右はデザイン蓋ではないのでお役人様の資料にはないのですが,あまり古い感じもしないので,現在も「いなぼう」と併用されているのではないかと思います。

空気弁3種。上左は猪名川で友だちの「魚くん」と一緒に遊ぶ「いなぼう」の絵柄で,2009(平成21)年10月ごろから現在まで使用されているものです。資料には荘苑,つつじが丘に設置とありました。上右はそれ以前に使用されていたもので,猪名川台などにあります。下は標準的な角蓋で資料にはありませんが,町内各地にあると思います。
おかげさまで猪名川町の蓋はほぼ網羅できたかと思いますが,また再訪したら新しい蓋が登場しているかもしれません。蓋の道はキリも果てしもないようです。

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